40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

武士道が生まれた背景  31 李登輝の武士道解題 09 第5章・仁・惻隠の心

・・・愛情、寛容、同情、憐憫は、昔から最高の徳とされ、 人間の霊魂の属性の中で、最も高貴なるものと認めらていた。 それは、二通りの意味において、王者の徳と考えられた。 すなわち、高貴な精神に伴う、多くの属性の中で王位を占める者として王者的であ…

武士道が生まれた背景  30 李登輝の武士道解題 08 第4章・勇気堅忍の精神

・・・勇気は、義のために行われる者なければ、徳としての価値はほとんどない。 講師は「論語」の中で、いつもの消極的な論法にしたがって、勇気について定義を下し、 「義を見てなさざるは勇なきなり」と説いているが、この格言を積極的に言い直せば 「勇気…

武士道が生まれた背景  29 李登輝の武士道解題 07 第3章・義または正義  

・・・義は、武士道の中でも最も厳しい教訓である。 武士にとって、卑劣な行動や不正な行為ほど忌むべきものはない。 義の観念には、あるいは誤ったところがあるかもしれないし、 狭少なところがありかもしれない。・・・ 李登輝の「武士道解題」では、義は…

武士道が生まれた背景  28 李登輝の武士道解題 06 第2章・武士道の淵源

新渡戸がキリスト教の原理主義的なコテコテの凝り固まった一宗教の信仰者ではなく、 儒教、仏教、神道などあらゆる日本に定着している宗教や思想を自由闊達に引用して 道徳体系としての武士道を解き明かしています。 このような広い心が世界の人々に共感と感…

武士道が生まれた背景  27 李登輝の武士道解題 05 第1章・道徳体系としての武士道    

いよいよ李登輝の「武士道解題」を紹介します。 毎回、1章ずつ紹介しますので重要なところだけのポイントと解説というパターンで 全17章(=17日間、11月12日まで)連載していきます。 そしてサムライ・ファスティングの神髄に迫っていきたいと思います…

武士道が生まれた背景  26 私の中の武士道 05 武士道営業のすべて 

保険営業時代を今振り返ると本気で武士道に生きて営業活動をしていたと思います。 父が莫大な負債を抱えているのは、本家の罠でした。 それを知った時から武士の反撃、復讐心が燃えたぎってきたのです。 まさに赤穂の仇討のようなものです。 保険営業を開始…

武士道が生まれた背景  25 私の中の武士道 04 内村鑑三の武士道に学ぶ

最後の聖書講義のタイトルが、柏木の聖書講堂で語ったのは、 「パウロの武士道」(昭和5年・1930年1月20日)でした。 内村の生き方のすべてが、武士道であったのです。 明治、大正、昭和の時代に多大な影響を与えました。 明治24年の不敬事件では、内村は天…

武士道が生まれた背景  24 私の中の武士道 03 内村鑑三と弟子たちの武士道

新渡戸稲造の武士道を紹介する前に 武士道発刊の5前に発刊された内村鑑三の「代表的日本人」を2回連続、書きましたが、 内村鑑三は69歳の誕生日を過ぎてから心臓病で召天します。 その最後の聖書講義のタイトルが、柏木の聖書講堂で語ったのは、 「パウロ…

武士道が生まれた背景  23 私の中の武士道 02  内村鑑三の「代表的日本人」は武士の生き方を世界に紹介した日本最初の本

李登輝の「武士道解題」を連載していますが、 少し息抜きで私の中の武士道を少し書いてから 本題の李登輝・「武士道解題」の第二部に入っていきます。 NHKから名著50に選ばれた「代表的日本人」の紹介文には、 ・・・日本が欧米列強に肩を並べようと近代化…

武士道が生まれた背景  22 私の中の武士道 01 モーセもパウロも武士だった

李登輝の「武士道解題」の第一部では、 李登輝自身の日本との出会い、 キリスト信仰に目覚めたことなどの回想や日本で受けた教育などの回想、 そして新渡戸稲造との出会と新渡戸の生涯、 とくに内村鑑三との関係とか、新渡戸稲造の国際人としての活躍が紹介…

武士道が生まれた背景  21 李登輝の武士道解題 04 武士道を捨て去った明治時代への警鐘 

最近、右翼的な考えで武士道を持ち出す輩も新渡戸稲造の名著「武士道」をもう一度、 真剣に読んで、新渡戸の武士道精神を正しく受け取ってもらいたいと思います。 新渡戸が「武士道」を公刊して20年後の1920年、 時代は19世紀から20世紀になる大きな歴…

武士道が生まれた背景  20 李登輝の武士道解題 03 武士道のリバイバルはファスティングから

バブル景気終焉から失われた平成30年、世界で最も頼りになる国(日本)が、 漂流していることを最も憂いておられる李登輝の言葉は、 もう一度、日本人が心に刻み込む必要があります。 引き続き耳を傾けましょう。 日本は不況(バブル崩壊後のこと)にうち…

武士道が生まれた背景  19 李登輝の武士道解題 02 なぜ私にとって今、武士道なのか

「李登輝の武士道解題」の初版は2006年で第2版が2011年となっており、 この書の解説を日本で著名なジャーナリスト田原総一朗が書いています。 田原は「武士道を台湾の総統であった李登輝から学ぶのは日本人としては いささか複雑な気持ち」だと書いています…

武士道が生まれた背景  18 李登輝の武士道解題 01 李登輝とは

不思議なことですが、日本人よりも武士道精神に現代も生きていた人物が 台湾を導き世界に台湾の存在を知らしめる指導者、李登輝でした。 ここから数回にわたって李登輝の書いた「武士道解題」を紹介しながら、 サムライ精神=武士道を学んでいきます。 それ…

武士道が生まれた背景  17 武士の情け

私は本当の武士道精神は、イエス・キリストの生涯にあったことを 「武士道が生まれた背景」で何度も書いてきました。 内村鑑三も新渡戸稲造も武士道、サムライの心を極め、 真の日本精神を発見したからこそ、 イエス・キリストの生き様の素晴らしさが分かっ…

武士道が生まれた背景  16 花は桜木、人は武士

「武士道というは死ぬことと見つけたり」ですが、 私たち人間の命はいかに短く、はかないことを本当に自覚して、 人としての情けを持つことだという意味です。 本居宣長の歌に「敷島(しきしま)の大和心(やまとごころ)を 人問わば 朝日に匂ふ山桜花」とあ…

武士道が生まれた背景  15 ノーブレス・オブリージュに生きたパウロ

日本の武士道はまさに昨日、書きましたように、 「ノーブレス・オブリージュ」(no-blesse o-blige)です。 この深い聖書的思考、キリスト信仰を表した言葉ですが、 真の武士道、サムライ精神とは、 「高い身分に伴う義務」(ノーブレス・オブリージュ)」そ…

武士道が生まれた背景  14 ノーブレス・オブリージュ

新渡戸稲造先生は、英文「武士道」の中で、 ・・・金銭なく、価格なくしてのみ、なされ得る『高貴な仕事』があるということを、武士道は信じた」・・・ と言っています。 お金とは関係のない、値段をつけることができない高貴な仕事というものが、 この世に…

武士道が生まれた背景  13 滅私奉公に生きるとは 

武士道・サムライ精神につきましては、 今後、李登輝「武士道解題」をたびたび引用していきますが、 サムライ・マインドの一つに 「滅私奉公」(めっしぼうこう)」ということがあります。 この滅私奉公の本当の意味とは、 私利私欲を捨て、公のために生きる…

武士道が生まれた背景  12 サムライ教会「札幌独立教会」の誕生

英文「武士道」を後に世界に向けて発信した新渡戸稲造と 英文「代表的日本人」を「武士道」より数年早く世に問うた内村鑑三。 この二人は札幌農学校で最も親しかったのですが、 二人ともサムライ精神によって生きたのです。 しかし、二人のサムライ精神によ…

武士道が生まれた背景  11 サムライ教会の誕生 

二期生18人中、15人が契約書にサインします。 同時に禁酒禁煙の契約にもサインしています。 内村鑑三の同期18人の中には、新渡戸稲造 (旧制第一高校・現東京大学校長、国際連盟事務局次長、主な著書「武士道」)、 廣井勇(いさみ、札幌農学校や東京帝…

武士道が生まれた背景  10 クラークの残した契約を受容した若き武士たち

日本の欧米化政策は、欧米からのあらゆる最新技術の導入のためにお雇い外国人の導入でしたが、 そのような流れでアメリカから、技術屋さんたちとともに南北戦争(1861~65)も終わり、 プロテスタント各派の宣教師たちが日本の主要な都市に宣教を開始しまし…

武士道が生まれた背景  08 内村鑑三の唱えた無教会主義は武士道だった 

私は高校時代から43歳まで無教会主義的な信仰で歩んできましたが、 少なくとも断食に関しては、無教会の指導者たちからは一度も聞いたことがありませんでした。 しかし、その無教会三代目の指導者であった 旧約聖書学者、関根正雄(1912年8月14日 - 2000年9…

武士道が生まれた背景  07 内村鑑三の「代表的日本人」

日本に流れる武士道の本質を極めた西郷は、 「我を愛する心をもって人を愛せよ」 「人を相手にせず、天を相手にせよ」 といいました。 そして「天を相手にして、己れを尽くし人をとがめず、わが誠の足らざるを尋ねよ」と。 まさに武士道をきわめると、それは…

武士道が生まれた背景  07 武士道精神に生きた西郷隆盛

日本精神は武士道に凝縮されているといわれます。 その武士道の中核であります、 「武士道というは死ぬことと見つけたり」の意味をもう少し考えて見てみましょう。 まず「死ぬ」ということは、「自分に死ぬ」こと、 つまり「私利私欲を捨て去ること」をも意…

武士道が生まれた背景  06 武士道精神はメメント・モリの覚悟なり 

台湾総統・李登輝著「武士道解題」を読みますと台湾を再生し、 民衆を救っていくことのためなら自分は死んでもいい、という覚悟でやってきたと語っています。 だから、台湾は立派な国家になることができたのです。 李登輝が決意した「台湾のためなら私は死ん…

武士道が生まれた背景  05 台湾総統・李登輝著「武士道解題」に学ぼう

台湾の元総統・李登輝さんの名著『「武士道・解題」(2003年・小学館発行)は、 タイトルのように新渡戸稲造の「武士道」を解説したものです。 李登輝は、台湾の総統だった12年間、台湾を力強い国家に育て上げた政治家として、 20世紀の偉大な政治家の一人で…

武士道が生まれた背景  04 内村鑑三が最初に「武士道」を指示した

昨日、新渡戸稲造の「武士道」精神についてウィキの記事を紹介しましたが、 投稿した後で調べていくと武士道、またはサムライ精神は、 新渡戸稲造よりも内村鑑三の方が早かったことが分かりました。 この二人とも札幌農学校でハリスから洗礼を受けたクリスチ…

武士道が生まれた背景  03 新渡戸稲造の「武士道」精神とは

サムライ・ファスティングを今後、連載するには 新渡戸稲造が世界的な名著「武士道」をまず紹介していきます。 ウィキで新渡戸稲造の「武士道」について書かれている箇所からまず紹介していきましょう。 ・・・新明治維新後、四民平等布告により、社会制度的…

武士道が生まれた背景  02 新渡戸稲造の武士道は今も読まれている 

新渡戸稲造著「武士道」誕生のいきさつを簡単に紹介していきます。 昨日から書き始めたカテゴリーは「サムライ・ファスティング」ですが、 体系化されたのはこの本しかありません。 新渡戸は札幌農学校卒業後、創立間もない東京帝国大に進学しますが、 あま…