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武士道が生まれた背景  05 台湾総統・李登輝著「武士道解題」に学ぼう

台湾の元総統・李登輝さんの名著『「武士道・解題」(2003年・小学館発行)は、

タイトルのように新渡戸稲造の「武士道」を解説したものです。

李登輝は、台湾の総統だった12年間、台湾を力強い国家に育て上げた政治家として、

20世紀の偉大な政治家の一人です。

アサヒビールの名誉顧問の中條高徳さんが、

「日本国の総理になっていただきたいと思えるような人だ」と語っています。

李登輝は、熱心な長老派教会のクリスチャン。

そのクリスチャンとしてなぜ、「武士道」を解説したのでしょうか。

李登輝は、台湾を導いた12年間、疾風怒濤の時代であったが、

私を支えたものは何であったか、それは「キリストへの信仰と、武士道だった」と明言しています。

李登輝はこの間、中国の幾度もの脅迫にも負けず、反対派の脅しにも屈せず、

信念を貫き通して教育改革、政治改革、経済改革など、様々な改革を次々に実現していったのは、

聖書の信仰と武士道だといいます。李登輝22歳のときまで日本の植民地なので、

普通の日本人でした。

ですから思考は、いつも日本語で考えて判断していたのです。

日本人の書いた多くの書を読み、中でも新渡戸の武士道を学んだのです。

それは武士道が心の奥にあり、新渡戸の「武士道」から、イエス様を信じるようになっていったのです。

そしてクリスチャンになったら更に武士道が生きてきたというのです。

イエス・キリストを受容し武士道が生かされ、無敵の勇士となって台湾を導いていったのです。

キリスト教にまさに接ぎ木された武士道なのです。

有名な武士道の本『葉隠』に、「武士道というは、死ぬことと見つけたり」とあります。

これはどういう意味かといいますと「人間は死んだ気になってやれば、

どんなことでもできる」という意味です。

死というのは、人間にとって最も怖いことでしょう。

人間にとって、怖いことはたくさんあります。

人からどう思われるか、また失敗を恐れるとかいろいろあるかもしれないけれども、

最も怖いのはやはり死でしょう。

しかし、死の意味を徹底的に追求していくとそこに非常に有意義な生が生まれてくるのです。

死というものから逃げているうちは、有意義な生を送ることはできません。

死というものの意味を徹底的に考える。

追求する。死から逃げないと、初めて有意義な人生が始まるのです。

「このことのためなら死んでもいい」――それを持つとき、人の生は大きな意味を持ってくるのです。

「このことのためなら死んでもいい」ということを持ったのが、武士でした。

サムライなのです。

彼らだけではありません。

人間だれしも、「このことのためなら死んでもいい」というものを持つなら、

有意義な人生を送ることができます。

何のために死ぬのか。

それを明確に持つなら、あなたの人生にはもはや恐れはありません。

そして死んだ気になってやれば、どんなことでも成し遂げられないものはありません。