40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

武士道が生まれた背景  10 クラークの残した契約を受容した若き武士たち

日本の欧米化政策は、欧米からのあらゆる最新技術の導入のためにお雇い外国人の導入でしたが、

そのような流れでアメリカから、技術屋さんたちとともに南北戦争186165)も終わり、

プロテスタント各派の宣教師たちが日本の主要な都市に宣教を開始しました。

宣教師であり、医師であったジェームズ・ヘボンをはじめサミュエル・ブラウン、デイビッド・トムソンたちで、

その宣教師から植村正久たちが誕生し、横浜バンドと呼ばれるようになります。

また、ウィリアム・S・クラークやウィリアム・ホィーラーが教頭を務めた札幌農学校(北大前身)

の学生を中心とする札幌バンド、

さらにはアメリカ人教師リロイ・ジェーンズの教えを受けた

熊本洋学校の生徒を中心とする熊本バンドですが、

熊本で大迫害を受け、京都の同志社に拠点が移っていきます。

横浜、札幌、熊本バンドでイエスの福音を受け入れたのは

すべて江戸時代の武士階層の青年たちです。

まさに武士道に生きた人々で

内村鑑三は高崎藩士の子息であり、札幌農学校(現北海道大学)第二期首席卒業生で、

在学中にアメリカ人宣教師メリマン・C・ハリスから洗礼を受けクリスチャンとなりました。

洗礼名はヨナタンと自らつけたようです。

内村鑑三札幌農学校に入学したのは、

明治10年(1877)9月。

クラークの滞日はわずかに8カ月間で、すでに帰国し、

土木工学者ホィーラーが26歳の若き教頭(英語ではプレジデント)でした。

クラークの感化で第一期生は既にキリスト信仰に改宗し、クリスチャンとなっていました。

熱心に改宗を迫る上級生に反抗していた内村も、

新渡戸稲造と宮部金吾が署名したことがきっかけで、

ついにほとんど強制的に立行社の岩崎行親と同じ日に

「イエスを信ずる者の契約」に署名させられます。

この契約は、キリストを告白すること、キリスト信徒としての義務を果し、

キリストの栄光を増進するためキリスト教信仰を人々の間に前進することを願い、

彼の忠実な弟子となり、聖書に一致して生きること、

そして適当な機会に福音主義教会に出頭し洗礼を受けることを契約したのです。

そして聖書を唯一の指導書とすること。

エスを信ずる者は神により護られ救われ、拒む者は罪の中に滅び、

神の前から永久に退かれることを。

次の戒めを記憶し服従すること。

そして

1・神を愛し、隣人を愛する

2・偶像を拝まない

3・神の名をみだりに用いない

4・安息日を守る

5・両親と支配者に服従する

6・殺人、姦淫、他の不潔、窃盗、欺瞞を犯さない

7・隣人に悪を行わない

8・絶えず祈る

 

そして相互の援助と奨励のため団体を構成し、聖書を読み、祈祷のため

毎週一回以上集会に出席することなどでした。