40日ファスティング経験者の本音!

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武士道が生まれた背景  07 武士道精神に生きた西郷隆盛

日本精神は武士道に凝縮されているといわれます。

その武士道の中核であります、

「武士道というは死ぬことと見つけたり」の意味をもう少し考えて見てみましょう。

 

まず「死ぬ」ということは、「自分に死ぬ」こと、

つまり「私利私欲を捨て去ること」をも意味します。

私利私欲のなかった人では、

内村鑑三が「代表的日本人」のトップに採用した西郷隆盛ではないでしょうか。

彼の頭の中には、常に日本の行方のことしかなく、

まさに本当の救国とは何かを見ていたのです。

それは自分の国である日本が、

西欧諸国の侵略に犯されることのない立派な強い国にするためには

どうするかを真剣に命がけで考えていました。

そのためには西郷は自分の命を惜しまなかったのです。

その腹のすわった態度、私利私欲のない生き方は、

接するすべての人々を圧倒していきました。

西郷の私利私欲を捨て去た、武士道の死ぬことと見つけたりの生き様が、

明治維新を成し遂げていく力となったのです。

 

西郷は言いました。

 

天は、人も我も同一に愛してくださるのだから、

我を愛する心をもって人を愛する。

人を相手にせず、天を相手にせよ。

天を相手にして、己れを尽くし人をとがめず、

わが誠の足らざるを尋ねよ」

西郷南洲遺訓)

 

これは天は、私も他の人々をも同一に愛してくださっているのだから、

自分を愛する心で人を愛せよという武士道精神の本質を語っているのです。

これは新約聖書にある、イエス・キリストの教えに共通しています。

武士道を突き詰めてていきますと、日本精神とは何かがわかり、

それを突き詰めていきますとイエス・キリストの生き様に接続するのです。

ですから新渡戸稲造は、世界に堂々と武士道を紹介しました。

また、新渡戸よりも数年も早く内村鑑三は、

「代表的日本人」で西郷隆盛を紹介しました。

その本には高島市安曇川町中江藤樹も入っているのです。

中江藤樹も日本の根幹であります武士道を極めて人物だと

内村鑑三は評価しているのです。

武士道としての生き様を昇華していきますと、

新約聖書に描かれた、イエス・キリストの生き様に見事に接続していきます。

西郷は、沖縄に流浪していた時にキリスト教の教えを聞いたかもしれませんし、

中江藤樹の教えを知っていたかもしれません。

いずれにせよ西郷隆盛は、武士道に生き、

その理想を指示した人物であると内村鑑三は判断したのですが、

それはまさに日本を世界に代表する人物であり、

内村の信じるイエス・キリストの信仰が根底で一致する

と判断していたのは正しいのです。