40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

サムライ・ファスティングに生きるとは 「代表的日本人」に書かれた武士道精神11 西郷隆盛 07 霊性革命

内村鑑三は、明治維新を「維新」ではなく、「革命」と見ていました。

その中核精神を藤田東湖のような激しい火のような人物が必要であったけれども、

日本を動かすには「西郷のような穏やかな魂の中に植え替える必要があった」と

内村は分析しています。

これは起業し成功する場合でも同じです。

ソニーの創業者であった井深大盛田昭夫しかり、

ホンダ創業者の藤沢武夫本田宗一郎の名コンビは、

まさに藤田東湖西郷隆盛の名コンビを生み出し、時代を変えていくのです。

江戸時代はまさに藤田東湖によってサムラ精神が成就していたと

内村は分析しています。

しかし、最後は戦士し、明治維新(革命)後、

西郷がさし示した天からの徳は消え、

近代建築物を建て、法律を作り、軍隊をつくるという

明治時代のいわゆる文明開化を内村は、

西郷隆盛を描くことで、それは違うのではないかと問題提起をしているのです。

つまり、この明治の大革命は文明開化よりも、内的な革命が必要ではないか。

霊性の革命が同時に起こらないと大失敗をすると内村は西郷の生涯を描いて、

日本に向けて語っているのです。

「代表的日本人」が英文で世界に向けて発信したのは

日露戦争というロシア帝国との戦争にかろうじて勝利して、

浮かれる日本にこのようなことで浮かれている場合ではないだろう、

戦争で生み出されるものは何もない、戦争よりも大事なものは、

霊性革命だと西郷をして語らせているわけです。

内村同時代に同じような人物が、内的革命の重大性を見抜いていました。

夏目漱石です。

漱石は「吾輩は猫である」で一躍有名になり、

朝日新聞の専属作家となって多くの小説で、内的革命を小説で描いていきました。

一方、内村も万朝報の英文欄記者として専属作家となりましたが、

日露戦争で非戦論を貫いて、退社し、「聖書の研究」誌を発行し、

独立伝道者になります。

漱石も内村の中にあったものは、

明治革命の時代の息吹を目に見える近代化でごまかすのではなく、

内的な霊性の革命をめざさなければ真の近代化の成功ではないことを

内村は聖書を通して、漱石は小説を通して世に問い続けたのです。

それはまさに日本における武士道精神そのものでした。

内村と札幌農学校同期で親友の新渡戸稲造が、

数年後にカナダの静養地で「武士道」を書きましたが、

新渡戸も同じく武士道は、

内なる静かな声を聞くことを武士道の中核だとみていました。

まさに藤田東湖がその体現者であり、総括であり、

その藤田東湖に火をつけたのが、高島市が生んだ中江藤樹でした。

そのような自覚が今の高島市民にあるのかどうか分かりませんが、

少なくとも私は中江藤樹はその中に燃ゆる武士道精神を見ます。

そしてその精神を継承していくサムライ・ファスティング

この高島市から発信していきます。

必ずサムライ・ファスティングは、

日本を変え、アジアを変え、世界を変えます。

まさに革命です。