40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

玄米菜食 16 玄米菜食の玄米はいかなるものなのか 03玄米20徳を唱えた二木謙三博士 03 二木流の独特の見解、学説 01 

二木謙三博士が唱え、実践された玄米20徳は

玄米のエビデンスに欠かせない科学的な提言ですが、

これらは玄米菜食による二木流の独特の見解、学説となっています。

まずその特色は

 

1・一物全体食であること

ホール・フードといわれる「一物全体食」で、

ありのままの姿で分割されていない状態のことをいいます。

食養専門用語で、食材を丸ごと使用するという意味で使われます。

穀物を精白しない、野菜の皮をむかずに使う、根菜でも葉を用いること、

小さい魚を丸ごと食べることです。

言葉としては、仏教用語であり、生物が生きているというのは、

丸ごと全体で様々なバランスが取れているという意味であり、

そのバランスのまま人体に摂取することが

人体内のバランスを取るのにも望ましいという考え方です。

人間が食物を摂取する際、穀物を精白したり、野菜の皮をむいたり、

動物の肉や魚を部分的に食用にするのではなく、

できるだけ丸ごと食べるのが健康に良いとする考え方で、 栄養学の観点からも、

植物の皮や葉、小魚の骨は栄養が豊富とされています。

 

2・身土不二

仏教用語で食養運動のスローガンとなっています。

明治時代の陸軍薬剤監の石塚左玄を会長として発足した食養会は、

食事で健康を養うための独自の理論を展開していきますが、

その中に、その土地、その季節の食物がいいという考えがありました。

食養会理事で陸軍騎兵大佐の西端学が、この考え方を表すために提唱したもので、

石塚の考えを一般化するために

「地元の食品を食べると身体に良く、他の地域の食品を食べると身体に悪い。」と

解説したところ、

京都の僧侶が「仏典に身土不二という言葉がある。」と教えたようです。

仏典とは意味が違うが、西端は以降この説を「身土不二(じ)」と呼び、

食養会独自の大原則として広めたのです。

昭和に入ると、

「地元の食品が身体に良いという考えは、仏教に基づく日本の伝統。」との説が、

有機農業・自然食販売業・生協運動・一部農業団体・代替医療などの分野で

広まったのです。

例えば、食養思想を元にマクロビオティックを創始したことで知られる桜沢如一が、

身土不二法華経に基づくと記していることなどがそうです。

1989年に韓国農協中央会会長ハン・ソホンが、

日本の有機農業の草分けである荷見武敬の『協同組合地域社会への道』

家の光協会)を韓国で翻訳する際に「身土不二」(신토불이)の語を知り、

感動して国産品愛好運動のスローガンに使用し、

現在も「身土不二」は韓国農協のスローガンです。

韓国での動きが1990年代半ばに日本に紹介され、

身土不二が日本でも一般にも知られるようになったのです。

 

3・食物が健康の基礎である

人間の体は食べ物から造られます。

その食べものと病気の関係を明確に証明たのは、

アメリカ合衆国上院栄養問題特別委員会報告書』

(通称:『マクガバンレポート』)です。

このレポートとは、1977年に米国で報告された、

食事と慢性疾患の因果関係についての研究結果です。

現代の米国が、あまりに多い心臓病やがんの疾病を国民的課題とみなし

医療改革を掲げ、上院に置いた「国民栄養問題アメリカ上院特別委員会」により、

7年に渡って調査された研究結果であり、

ジョージ.S.マクガバン委員長の名前に由来したレポートです。

この中では、「ガン、心臓病、脳卒中などの生活習慣病は、

肉食中心の誤った食生活がもたらした“食源病”であり、薬では治らない」と指摘され、

食事や栄養の摂り方と病気の関連が初めて公式の場で明らかにされたのです。

これをきっかけに肉食中心の食生活が見直され、

同時に栄養学を重視し健康増進のサプリメントを法的に整備させ、

予防医学にも真剣に取り組みました。

このおかげでガン死亡者数が抑えられ、

高騰していた医療費の大幅削減ができたのです。