玄米菜食 12 玄米菜食の玄米は、日本でどう評価されているのか 09 マクロビは宗教的要素のある思想的な健康法
鶴見医師の見解では、お米といっても日本人の圧倒的な数は、玄米ではなく、
白米で、玄米食はまず0.1~0.2%だと書かれています。
しかもその大半はマクロビオテック(マクロビ)または
マクロビアン(マクロビ原理主義者)はそれだけしかいないということなのです。
藤樹の宿にはこの4年間で約1000人の方が来会されていますが、
マクロビまたは玄米食をしておられた方は、
0.5%ぐらいで50人ということになります。
今後、継続したいと帰っていかれますが、継続される方は、
おそらく10%の100名だと見ています。
マクロビを辞典(ウィキ)で調べますとこのように書かれています。
・・・マクロビオティック (macrobiotics) は、従来の食養に、
桜沢如一による陰陽論を交えた食事法ないし思想である。
長寿法を意味する[1]。玄米、全粒粉を主食とし、
主に豆類、野菜、海草類、塩から組み立てられた食事である。
身土不二、陰陽調和、一物全体といった独自の哲学を持つ。
石塚左玄の玄米を主食とした食事法のための食養会に所属し会長も務めた後、
思想を発展させ、また民間運動として世界に普及させた。
他の呼称に玄米菜食、穀物菜食、自然食、食養、正食、マクロビ、
マクロ、マクロバイオティックがある。
マクロビオティックの運動の始まりとしては、
1928年に桜沢如一が行った講習会であると桜沢の夫人が述べている。
現在ではさまざまな分派が存在するが、
桜沢如一に端を発した食に関する哲学や
独自の宇宙感に関してほぼ同じ考えを保っており、
また各集団も連携している。2010年代には、
マクロビオティックの健康効果の推定と、
乳がんや糖尿病にて臨床試験を実施した医学論文が出されており、
日本でも栄養学者等を招いたシンポジウムが開催されている。
玄米を主食、野菜や漬物や乾物などを副食とすることを基本とし、
独自の陰陽論を元に食材や調理法のバランスを考える食事法である。
食事法を共通の特徴
1・玄米や雑穀、全粒粉の小麦製品などを主食とする。
2・野菜、穀物、豆類などの農産物、海草類を食べる。有機農産物や自然農法による食品が望ましい。
3・なるべく近隣の地域で収穫された、季節ごとの食べものを食べるのが望ましい。
4・砂糖を使用しない。甘味は米飴・甘酒・甜菜糖・メープルシロップなどで代用する。
5・鰹節や煮干しなど魚の出汁、うま味調味料は使用しない。出汁としては、主に昆布や椎茸を用いる。
6・なるべく天然由来の食品添加物を用いる。塩はにがりを含んだ自然塩を用いる。
7・肉類や卵、乳製品は用いない。ただし、卵は病気回復に使用する場合もある。
8・厳格性を追求しない場合には、白身の魚や、人の手で捕れる程度の小魚は、少量は食べてよいとする場合もある。
9・皮や根も捨てずに用いて、一つの食品は丸ごと摂取することが望ましい。
10・食品のアクも取り除かない。
11・コーヒーは身体を冷やすので避ける。
12・「一物全体」「身土不二」「陰陽調和」の、三大理念を柱に持つ。
マクロビオティックは、むしろ思想に近いものであり、
病状などに即して栄養学的にメニューを調整するといった食事療法とは
根本的に異なり、生活そのものを改善するような平和運動を伴った思想が
根底にあるとされる。・・・