40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

玄米菜食 122 玄米菜食の玄米はいかなるものなのか 18 桜沢如一による「マクロビオティック」とは 01

石塚左玄の食養学は天皇家の食卓の基本になるなど

明治時代に大きな評価を受けていましたが、

それが開花したのは、戦後、玄米菜食を発展させた、

桜沢如一による「マクロビオティック」と名付けた新食養が誕生しました。

このマクロビオティックは、マクロとビオティックの合成語です。

語源は古代ギリシャ語「マクロビオス」であり、

「健康による長寿」「偉大な生命」などといった意味だといいます。

18世紀にドイツのクリストフ・ヴィルヘルム・フーフェラントが

長寿法という意味合いで使いはじめたものです。

今日では、マクロビオティックを実践している人のことを、

マクロビアン、穀菜人といいます。

その特色は、

玄米を主食、野菜や漬物や乾物などを副食とすることを基本とします。

そして独自の陰陽論を元に食材や調理法のバランスを考える食事法。

 

主な特色

 

1・玄米

玄米や雑穀、全粒粉の小麦製品などを主食としています。

 

2・野菜、穀物、豆類などの農産物、海草類を食べます。

有機農産物や自然農法による食品が望ましいとしています。

 

3・近隣の地域で収穫された、季節ごとの食べものを食べるのが望ましいといいます。

 

4・砂糖を使用禁止。

甘味は米飴・甘酒・甜菜糖メープルシロップなどで代用するとしています。

 

5・鰹節や煮干しなど魚の出汁や科学的なうま味調味料は使用しない。

出汁としては、主に昆布や椎茸を用いています。

 

6・なるべく天然由来の食品添加物を用いています。

塩はにがりを含んだ自然塩を用いるようです。

 

7・肉類や卵、乳製品は用いない。

ただし、卵は病気回復に使用する場合もあるようです。

 

8・厳格性を追求しない場合には、白身の魚や、人の手で捕れる程度の小魚は、

少量は食べてよいとする場合もあるようです。

 

9・皮や根も捨てずに用いて、食品は丸ごと摂取することが望ましいとされています。

 

10・食品のアクも取り除かないようです。

 

11・コーヒーは身体を冷やすので避けるようです。

 

12・「一物全体」「身土不二」「陰陽調和」の、三大理念を柱に持つています。

 

このようにマクロビオティックは単なる食養法だけではなく、思想、宗教なのです。

いわゆる独自の食養という日本教です。

この基盤は、食育で著名な明治時代の薬剤監であり

医師であった石塚左玄の食物に関する陰陽論を引用していますが、中国の陰陽を用いた

宗教なのです。

桜沢は左玄の結成した食養会で活躍することを通して

食事療法(食養)を学び、独自に研究し、構築していきました。

石塚左玄の著書に『化学的食養長寿論』があり「化学的」と冠していますが、

石塚左玄は当時の科学に敬意を持ち、当時の栄養学では重要視されなかった、

栄養素のナトリウムとカリウムを陰陽のバランスと見て重要視し、

独自の理論を提唱しています。

石塚左玄は「白い米は粕である」として

玄米には栄養が豊富に含まれていると主張していました。