健康リスクマネジメント 239 空腹は最大の力なり 15 青木医師の提唱する空腹とは
空腹と断食とは違うと青木医師は言いますが、
私ども藤樹の宿方式の「超少食ファスティング」はまさにその通りなのです。
つまり断食のハードルを低くしたのが、
青木医師の提唱する空腹なのだということです。
つまりできるだけ無理なく空腹の時間を作るということの提唱です。
つまり
1・胃腸や肝臓を休ませてあげる
2・脂肪を燃焼させ、減らす
3・血液の状態を改善させる
ということなのですが、
この本がベストセラーのゆえなのか、自宅で実践してみたという方も多いのですが、
青木医師は何でも食べてよいことを提唱しておられるのは私は反対です。
やはり食事にはルールがあるのです。
また、食べてはならないものは明確にすべきです。
さて空腹時間の作り方ですが、
まず
睡眠時間 8時間
+
意識した空腹時間 8時間
合計 16時間
青木医師はあらゆる断食の本を読んで
16時間以上の空腹時間を作ると最大の効果が得られるという結論に達したといいます。
ではこの16時間の根拠は青木医師はオートファジー効果にあるといいます。
それは16時間以上を経過するとオートファジーが機能するからだといいます。
青木医師はつぎのようにある雑誌に語っています。
オートファジーは2016年にノーベル生理学・医学賞を受賞した
大隅良典栄誉教授の研究テーマで、今世界中で注目が集まっています。
では、どうすればこのオートファジーを誘導することができるのでしょうか。
そのために有効とされるのが、間歇的断食です。
間歇的断食とは1日のうちに16時間程度はものを食べない時間、
すなわち「空腹時間」をつくる食事法です。
16時間というのがポイントで、
16時間の空腹時間を作るとオートファジーが誘導されることが、
昨今の研究でわかっています。
16時間ものを食べないと聞くと、大変だと思われる方がいるかもしれません。
確かに最初の数日は空腹感が強く大変かもしれません。
しかし、この強い空腹感は、意外と数日で消失します。
むしろ慣れてくると、空腹の時間が気持ちよくなってきます。
感覚が研ぎ澄まされて集中力が増して、診療や研究もはかどります。