健康リスクマネジメント 240 空腹は最大の力なり 16 青木医師の提唱する空腹の要因
マラソンをやる方なら”ランナーズハイ”をご存知かと思いますが、
空腹の時もこの”ランナーズハイ”の感覚に似た
”空腹ハイ”のような感覚が生じてくるのです。
実践の仕方も簡単です。
睡眠時間も空腹時間にカウントしてOKですから、
たとえば、朝食を朝9時にとり、夕食を夜17時にとる人の場合、
翌日の朝食まで16時間は空腹時間ができますから、
逆に言えば朝食から夕食までの間は何を食べても自由です。
同様に、朝6時に朝食をとり、昼食は抜き、夜22時に夕食をとることで、
16時間の空腹時間を確保するやり方でもOKとなります。
朝食や夕食の内容は一切問いません。
私自身、オートファジーが誘導される食事法を実践していますが、
その結果まったく風邪を引かなくなりました。
たくさんのインフルエンザ患者さんにもマスクをせず対面で診療していますが、
一度としてインフルエンザに罹ったことがありません。
舌がんについても、9年にわたって再発の兆候もなく、完治したといえます。
それどころかオートファジーの効果で実年齢よりかなり若く見られるようになり、
髪の毛もフサフサになりました。
舌がんを患った当時の体脂肪率は17%でしたが、
現在は6.6%まで落ちました。私は自らの肉体を根拠に、がんの再発を防ぐには
「16時間の空腹時間を作る」食事法が有効であることを断言します。
またこの食事法は、肥満や糖尿病、喘息やアトピー性皮膚炎などの
アレルギー疾患、関節リウマチ、うつ病や統合失調症などの疾患にも
著明な効力を発揮することが様々な研究でわかっています。
まさに、「空腹」こそが、最強のクスリなのです。
そもそも現代人は食べすぎです。
食べすぎだから病気になるのです。
人類の歴史をひも解くと、縄文時代は飢餓の時代でもあり、
縄文人が数日間の「絶食」をすることは、日常茶飯事でした。
そのおかげで、縄文時代には病気などほとんどなかったと言われています。
その後も江戸時代までは1日2食が普通でした。
飽食の時代になったのは昭和40年以降で、
がんや糖尿病、高血圧などの生活習慣病が急激に増加してきた時期と重なります。
だから私は声を大にしていいたい。
「空腹」によって、多くの病気や不調は予防や改善をすることができる、と。
これから堀ちえみさんは、過酷な闘病生活がはじまるかと思います。
ぜひ「空腹」の力を利用した食事法を実践されて、
舌がんを克服していただきたいと願っています。
青木医師が舌がん空の克服という貴重な体験をもとに生まれた16時間空腹は、
日本で普及させようと活動しておられる鶴見隆史医師の提唱で
実証されていることなのです。
私も青木医師の本が出る3年半前から空腹時間をとることを提唱して、
「藤樹の宿方式の超少食ファスティング」を指導してきましたが、
自分自身も含め、実に素晴らしい成果を挙げているのです。
自信をもって推進できます。
そして「日本超少食ファスティング協会」を必ず、立ち上げます。