40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

玄米菜食 24 玄米菜食の玄米はいかなるものなのか 11 解毒作用のある食物繊維とフィチン酸 

体内に取り込まれた毒素の約75%は、排泄されます。

つまり、毒素の排出効率を上げるには、便秘の解消が不可欠ということになります。

そして玄米に含まれている、白米の約6倍ともなる食物繊維は、

腸の働きを促進して便秘を解消し、毒素の排出をスムーズにしてくれます。

さらに、腸内環境を改善し、脂肪の吸収を抑制する働きもあります。

食物繊維の推奨摂取量は、1日あたり20gから30g程度です。

ところが、近年行われた国民健康・栄養調査によれば、

日本人の平均摂取量は1日あたり約14g。

多くの人が十分な量を摂取できていなといわれています。

玄米には、化学物質や重金属に対して強力な解毒作用をもつ

フィチン酸も多く含まれています。

フィチン酸は、水銀や鉛といった有害物質と結合して、

体外に排出する働きをします。食物繊維やフィチン酸がもつ解毒作用によって、

米食は自然食志向の方やアレルギー体質の方からも高い支持を得ています。

ちなみに、玄米を発芽させた「発芽玄米」には、

これまでご紹介してきた栄養素に加え、白米からの摂取が難しい

ギャバ」などの栄養素も豊富に含まれています。

そして玄米は「おかずつきごはん」といわれています。

健康を保つために必要とされるビタミンやミネラル、食物繊維を炭水化物と同時に

摂取できる玄米だからです。

米食なら、消化・吸収・代謝を助け、健康増進や美容、ダイエット、

便秘解消などに貢献する栄養素をバランスよく摂取することができます。

しかし、玄米は白米と違って浸水時間が長く炊飯が難しい、食感や味が苦手、

という方もいらっしゃるでしょう。

そういった方にピッタリなのは、白米と同じように炊ける「加工玄米」。

手軽で、もっちりとした食感が美味しく、一般的な玄米と栄養価も変わりません。

 

築地ふたばクリニックの健康情報には下記のような

玄米記事を記載しておられます。

 

・・・白米は玄米に比して、ビタミン、カルシウムなどは半分以上失われています。

最近多くの人が気にされている鉄分、繊維なども白米は玄米の4分の1から5分の1です。

そもそもお米それ自体の栄養というものが玄米の胚芽と表皮に当たる部分に

ビタミン・ミネラルの95%が含まれています。

この胚芽と表皮の部分を取り除いた白米の胚乳の部分のビタミン・ミネラルは

残りの5%しか含まれていないのですからその差は大きくて当たり前です。

そして玄米に含まれる主な栄養素の中でも特にビタミンB群はずば抜けていて、

ビタミンEは白米の約10倍・ビタミンB1は約4倍・ビタミンB2や繊維は約2〜3倍。

精白米1合を食べて玄米と同じだけのビタミンなどの栄養を摂ろうとすれば、

牛乳2リットル以上・鶏卵20個以上・牛肉1.3kgのいずれかを食べないとダメ、

と言う計算になってしまうのです。

さらに今、大きな注目と期待を集めているのが、玄米の持つ解毒作用です。

食品添加物・公害汚染物質・化学薬品などの

毒を体外に排泄する働きがある事を示す研究データが発表されています。

胚芽に含まれているフィチン酸、パテトン酸の解毒作用がそれです。

また、ビタミンB群やビタミンEも解毒作用をもっています。

とりわけフィチン酸は毒物分解排除作用に止まらず

強肝・強壮・疲労回復作用のほか、細胞の分解・合成を助け、

悪い細胞を排除して正常細胞を新しく形作る働きがあるとされています。

もともと胚芽の部分に含まれ、発芽玄米の形にする事でその成分量が増えるGABAは

自律神経中枢機能を調整する機能があるとして注目されてきました。

このように非常に有用な栄養素を多く含む玄米ですが、

どうしても一般の人たちには馴染みません。

理由はいくつか考えられます。まず何よりも『白米信仰』が極めて根強いものである事。

更に『おいしい玄米』と言うのがなかなか一般の人の口に入る機会がない事。

私自身、幼少時から一時期を除いて玄米食を基本としていますが、

確かに外食で食べる玄米はどれもお世辞にもおいしいとは思いません。

その他にも『おいしくない上に消化不良を起こす』と言った一面もあるでしょう。

気を付けなければならない点が2つあります。

一つは先に解毒作用があると述べたフィチン酸が、

体内のカルシウムを奪ってしまう事があると言う点です。

その為玄米を食べる際は『カルシウムの充分な補給』が不可欠です。

普段の食事としてそれを補うのに一番適しているのは

『塩気の少ないごま塩をたっぷりと玄米にかける事』です。

これによって玄米のもつ数少ない栄養学的欠点である

『カルシウム不足になり易い』と言う点が回避出来るのです。

もう一つの注意点は、農薬などの問題です。

玄米は精米されていない分育てられる過程において

散布された農薬の残留がどうしても多くなりがちです。

これを回避するには『無農薬の玄米』を探してくるしかありません。

そう言った玄米はちゃんと売られていますから、

そういう点に注意して手に入れればこの問題も回避出来ます。・・・