40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

玄米菜食 25 脳の毒を出す玄米食を核にした食事術 01 脳に毒が溜まると何が起こるのか  

本年1月に発行された「脳の毒を出す食事」(白澤卓二著)を読んで、

改めて玄米菜食の素晴しさを知るところとなりましたので、

少し、今、連載しています「玄米菜食」の

「玄米菜食の玄米はいかなるものなのか」から横道に反れますが、紹介しておきます。

著者の白澤医師は、アンチェイジング医療で日本を代表する方なので、

今回の内容はショックでした。

脳は異物の入り込む余地がないはずの常識が完璧に崩れました。

それは2019年にアルツイハイマー患者の脳内で歯周病の原因菌とされる

「ジンジバリス菌」が発見されたという論文です。

 

(ある歯科のサイトから)・・・アルツハイマー認知症は、

脳に脳老人斑成分の“アミロイドβ”が蓄積されることによって、

神経細胞が破壊されて発症します。

九州大学の最近の研究によって、

アルツハイマー認知症歯周病が大きく関与していることがわかりました。

歯周病の原因菌であるPg菌(ジンジバリス菌)をマウスに投与し続けると、

脳内のアミロイドβが増え、認知機能の衰えが見られたのです。

ジンジバリス菌はアミロイドβを誘発することがわかりました。

歯周病菌は本来はお口の中に存在しますが、歯ぐきで炎症を起こすと、

血管を通して全身を駆け巡ります。

その後肝臓でアミロイドβが産生され、それが脳へと蓄積されていきます。

歯周病菌を投与されたマウスは健康なマウスと比べて、

アミロイドβが10倍も多かったそうです。・・・

 

白澤医師は、脳の守りは鉄壁ではなかった。

わずかな隙間から毒となる異物が入るのだという警告をしていますが、

その脳の毒を排除するのは食事であるというのです。白澤医師はいいます。

「長寿と健康は必ずセットでなければならない」からこそ、

脳の毒を出す食事で認知症生活習慣病など病気を追放しようという提言です。

さすがアンチェイジング医療で日本を代表する医師の提言だと思います。

そのかなめは玄米菜食なのです。

また白澤医師は、カルファニア大学のデール・ブレデセン博士の研究で

アルツイハイマーなどは脳が

・炎症

・栄養不足

・毒素

の脅威が続くと神経細胞を壊し、

認知機能にさらなるダメージを与えるということを公にしています。

裏を返せば、上記3つを解消すれば認知機能の低下や衰えを防げるということです。

体温の調整、全身に必要な酸素量、呼吸量、脳は全身の状態を把握している

24時間休むことのないコントロールタワーですし、

すべての臓器が絶えず、休みなく働くのもまた各種ホルモンを調整するのも、

指先をわずかでも動かすことのできるのも、

また大きく体を動かすことも脳の指示です。

すべてを司る脳は、毒物、ウイルス、細菌などが侵入しないように

血液脳関門」があり、医学用語辞典で調べると

・・・血液から脳組織への物質の移行を制限する仕組み。

通常生体内で,物質は組織と循環血液との間を物理的化学的な法則の下,

自由に移行(取り込み,排出)している。

一方,脳組織への血液中からの物質の移行は,厳密に制限されている。

これを血液脳関門という・・・

とあります。

厳重な関門ですが、そこを通過してしまう毒素があるのです。

その毒がどれだけ溜まっているかは

その人の生活環境ととくに食べるものでかなり違うようです。