40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

健康リスクマネジメント 204  食べない投資 04 何を避けるか 04 動脈硬化  

動脈硬化とは、わかりやすくいえば血管の老化です。

肌にシワやシミができたり、たるんだりするのと同じように、

血管も年齢とともに傷つき、弱り、しなやかさも低下します。

ただ肌の老化などと違うのは、生命にかかわる老化だということです。

外からはわかりにくいため、ほとんどの人が血管の老化には気がつかず放置しています。

その結果、血液の通り道が狭くなったり、血栓ができてつまったりし、ある日突然、

心筋梗塞脳卒中といった重大な病気を引き起こします。

動脈硬化というと、すぐにコレステロールのことを想起する人が多いのではないでしょうか。

血液中のコレステロールが多い脂質異常症は、たしかに動脈硬化の大きな要因です。

でも最近の研究から、コレステロールの中でも、

とくに超悪玉といわれる小型LDLコレステロールが多いと、

動脈硬化を起こしやすいことがわかってきています。

その反対に、善玉(HDL)コレステロールが多いと、

動脈硬化のリスクは低くなります。

つまりコレステロールはそのタイプによって、動脈硬化への影響が異なるのです。

もうひとつ知っておきたいのは、コレステロール値がそれほど高くない人でも、

動脈硬化を起こすことが少なくないことです。

実は動脈硬化には、肥満(とくに内臓脂肪型肥満)、高血圧、高血糖、脂質代謝異常

中性脂肪やLDLコレステロールが多い、HDLコレステロールが少ない状態)など、

さまざまな危険因子が関係しています。

これらが複合的に重なって動脈硬化を起こしています。

コレステロールだけが問題ではないのです。

動脈硬化は、こうした多くの要因によって促進されやすいこ、

それも怖さのひとつです。

動脈硬化は、一般に次のようにして起こります。

 

 1・血液中に、悪玉(LDL)コレステロール中性脂肪が増えると、

いわゆるドロドロの状態になり、血管の内壁に付着しやすくなります。

LDLコレステロールが血管の傷などから中に入り込むと、活性酸素の影響などで、

酸化LDLになります。

超悪玉(小型LDL)コレステロールが問題となるのは、

小さいだけに血管内壁に入りやすく、また酸化されやすいためです。

 

2・」酸化LDLが増えると、

これを異物とみなして免疫細胞のひとつであるマクロファージが集まってきます。

マクロファージは酸化LDLを次々にとり込んで泡沫細胞となり、

血管の内壁にプラークというおできのようなものをつくります。

その結果、血管内壁は厚くなり、血液の通り道が狭くなり始めます。

本格的な動脈硬化の始まりです。

 

3・プラークがなんらかの原因で破裂すると、

それを修復するために血小板が集まり、かさぶたのようなものをつくり、

さらに血液の通り道をふさぐようになります。

これをくり返すうち、かさぶたが重なって血栓をつくり、

ダムのように血液の流れを止めてしまうことになります。

 

4・血液の流れが止まると、心臓や脳の細胞に酸素や栄養が届かなくなり、

急激に機能が停止します(心筋梗塞脳卒中などになる)。