40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

健康リスクマネジメント 140 活性酸素とは何か 03 酸化ストレスの病気

4・活性酸素と老化の関係

活性酸素によって細胞が攻撃されると、細胞膜の脂質が酸化し、

細胞で行われる「栄養と老廃物の出し入れ」が、スムーズに行えなくなります。

また、細胞の核が損傷すると細胞が死滅したり、

LDLコレステロールが酸化されると血管の老化を促進します。

このように活性酸素は細胞を傷つけたり、死滅させることによって、

老化を促進するということが分かっています。

 

5・酸化ストレスによる症状・病気

酸化ストレスが高い状態が続くと、私たちの体を構成する全てのDNAやたんぱく質

脂質、糖質が酸化されていきますが、現在ではさまざまな病気において、

これらの酸化ストレスにより変化した分子が、蓄積していることがわかってきました。

例えば糖尿病では、酸化された糖とたんぱく質が結合し、

異常な糖化たんぱく質が増えていることがわかっています。

また、動脈硬化を起こした血管では、酸化された脂質が蓄積し、

血管の内腔が狭くなり、血液が流れにくくなっています。

さらに、アルツハイマー病やパーキンソン病など、高齢者に多い脳の病気でも、

酸化したたんぱく質などが蓄積していますし、

酸化ストレスによって細胞が損傷を受けると、その細胞はやがてがん化します。

 このように、強い酸化ストレスにより酸化された生体内の分子は、

さまざまな病気の原因となっている可能性があるのです。

 

6・活性酸素の除去

近年、様々なメディアで「活性酸素の除去」が取り上げられています。

しかし、活性酸素は必ずしも身体にとって有害なわけではありません。

場合によっては、有益に働いていることもあります。

例えば白血球は、活性酸素の作用によって感染防御の重要な役割を果たしています。

活性酸素にはその他にも、血管を弛緩させ末梢の血流を確保する役割や、

細胞の分化やシグナル伝達にも関係しています。

ですから、活性酸素の除去に目を向けるよりも、

不要な活性酸素の攻撃力を減らすことや、

高齢になると減ってくる「抗酸化力」を高めることの方が、

重要であると考えられています。