健康リスクマネジメント 141 活性酸素とは何か 04 抗酸化酸化ストレスの病気
1・活性酸素って何?
活性酸素が増えると体によくない…最近そんな話をよく耳にしませんか。
肌のしみやしわといった老化現象から、
活性酸素がクローズアップされています。
活性酸素とは、「ほかの物質を酸化させる力が非常に強い酸素」のことです。
私たちは呼吸によって大量の酸素を体内に取り入れていますが、
そのうちの約2%が活性酸素になるといわれています。
活性酸素は殺菌力が強く、体内では細菌やウイルスを撃退する役目をしています。
ところが活性酸素が増えすぎると、
正常な細胞や遺伝子をも攻撃(酸化)してしまうのです。
2・活性酸素が関与する主な疾患
関節リウマチ、白内障、未熟児網膜症など。
私たちの体には、活性酸素から身を守るため、
抗酸化酵素などによる防御システムが備わっています。
ところが中高年になるにつれて防御力が弱まり、反対に活性酸素の働きが強まって、
体のあちらこちらに害(酸化)が及んできます。
風邪をひきやすくなった、肌荒れやしみが目立つ、
疲れがとれないといった症状がみられたら、要注意です。
活性酸素を減らす生活術を、心がけましょう。
4・活性酸素を減らすための生活習慣>
a・タバコを控える
タバコの煙には活性酸素や、その発生を助長する有害物質が数多く含まれています。
血液中に入ると、動脈硬化の原因となる酸化LDLをつくる原因ともなります。
b・アルコールをとり過ぎない
肝臓がアルコールを分解するときにも、活性酸素が発生します。
飲む量の多い人、アルコールに弱い人は、とくに注意が必要です。
c・軽めの運動をする
激しい運動をすると呼吸量が急増し、活性酸素の発生を促します。
反対にウォーキングや水中歩行程度の軽めの運動は、抗酸化酵素の働きを高め、
体の酸化を抑えます。