40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

食物酵素とは何か 01 「食物酵素胃」の役割

体の中では様々な生化学反応が起きていますが、

食べたものを消化するのもエネルギーを生み出すものすべて生化学反応で、

この反応なしにはどんな生物も生きられません。

この生化学反応の仲立ちの役目を果たすのが、酵素です。

具体的なケースでは、消化不良になるのは、消化酵素不足から起こります。

またホルモン異常もホルモンの生成に関する酵素のトラブルから起こるのです。

さらに血液の濃さを保つには、約10種類の酵素が関与しているのです。

また免疫にも多くの酵素が関係しています。

体質的にアルコールが飲めない人は、

アルコールを分解する酵素が不足しているからです。

このように酵素は生化学反応の仲立ち役を果たしていますので、

金属触媒(注・01)の働きに似ています。

違うのは酵素は生きている生命力があります。

そして人体には3000種類の酵素が働いています。

この酵素を大まかに分類すると

 

1・消化酵素・・・食物の消化吸収に関する酵素

2・代謝酵素・・・体の様々な働きに関係する酵素

 

ですが、その他に

 

4・食物酵素・・・すべての動植物の中に自然に含まれている酵素

5・体外酵素・・・人体内で腸内細菌などの細菌がつくっているものでそれを利用しているもの

 

1と2は、人体が自分でつくっているもの

4と5は外からもらうもの

そしてこれから学ぶのは4の「食物酵素」です。

この食物酵素理論を世界で初めて、展開したのがハウエル博士でした。

牛や羊、鳥では複数の胃をもつ動物では、食物が入って来る一番目の胃は、

酵素を分泌せず、適度な温度と水を与えて、食物の中にある食物酵素がよく働いて、

食物の分解を促すようにしている役目なのです。

これを「食物酵素胃」とハウエル博士は名付けておられます。

食物を一時期蓄えるリスの頬ぶくろもそのような役目を果たしているのです。

このような消化器官が動物にはありますが、それは次の本格的な消化になってから、

消化酵素をなるべく少なく分泌すればよいようになっているからです。

つまり体の中で酵素の製造能力の負担を軽くするためだったのです。

すると消化酵素の製造の負担が軽減すれば、

健康維持と長寿の大きな決め手になるということなのです。

では人間はどうなのかといいますと、人間の胃も2つに分かれていて、

食道から直接、入る部分では、

牛や羊のように第一胃と同様に消化酵素の分泌はなく、

食物酵素による事前消化を行い、

食物がそれ以上の段階に進むと消化酵素が分泌される仕組みなのです。

ここでも消化酵素を節約できる省エネの働きなのです。

しかし、人間は、その食物酵素を加熱調理で破壊し、

食物酵素がないものばかり食べていることから、

人間の病気が発生し、最大の要因となっているのです。

つまり食物酵素はきわめて熱に弱いからです。

食物を加熱調理すると食物酵素が破壊され、

まったく食物酵素のない食物酵素ゼロ食になってしまうのです。

食物のすべてを生で食べる野生動物、また原始的イヌイット(注・02)には

病気はなく、現代人に病気が多発する理由はこれが原因なのです。

 

(注・01)金属触媒

重合反応などの触媒として用いられる有機金属化合物

 

(注・02)イヌイット

カナダ北部などの氷雪地帯に住む先住民族エスキモー系諸民族の1つで、

人種的には日本人と同じモンゴロイドである。エスキモー最大の民族である。

遺伝子的にも日本人と共通の祖先が居ると学者によって発表されている。