40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

酵素栄養学ライフスタイル 03 酵素は職人気質がある働きをする 

人間は生きるために毎日、食べ物を口に入れますが、

これを消化し、体内に吸収し、エネルギーへと変換します。

この食べ物の「消化・吸収」には消化酵素が使用されます。

体内に吸収された栄養が様々な活動を営むときには

代謝酵素」が媒介してくれます。

呼吸をすること、歩くこと、人と話すこと、笑うこと、まばたき一つさえ

酵素なしには動かないのです。

すべての器官、組織の中に、独自の働きをする「代謝酵素」があり、

人体の中に3000種類以上の酵素があるといいます。

消化酵素だけでも24種類、動脈内にある酵素は98種類なのです。

酵素は職人気質があり、アミラーゼ(注・01)という消化酵素

消化をSODという代謝酵素活性酸素を除去してくれます。

そして酵素が欠乏すると難病が出ます。

また酵素は気にいらない環境では仕事をしてくれません。

温度は37度~46度、中性に近いpH6~7くらいという

環境が酵素が働く最適な環境です。

酵素をより効率よく動かすには、

適度な運動、半身浴で体をよく温めることなど

自分自身で新陳代謝をよくすることが必要です。

また酵素の活動を活発にしてくれるのが、

補酵素コエンザイム)といわれるビタミン、ミネラルなどです。

だから酵素が不足しているのにビタミンやミネラルをいくら摂っても

意味がありません。

ホイトの近代栄養学では、人間の必要な5代栄養素は、

炭水化物、たんぱく質、脂肪、ビタミン、ミネラルとなっていますが、

最近、ここに食物繊維が第6の栄養素として加わっています。

また「ファイトケミカル」(注・02)も注目を浴びています。

 

(注・01)アミラーゼ

1833年、フランスの生化学者、アンセルム・ペイアンとジャン・ペルソーが

大麦の芽から取り出し、「切り離す」を意味する「ジ(ヂ)アスターゼ」

命名された。

これが酵素の初めての単離である

。アミラーゼは消化酵素であり、デンプンやグリコーゲンを分解する。

体内では主に、膵臓、耳下腺(唾液腺)から分泌され、

またダイコンやカブ、ヤマイモにも多く含まれている。

胃腸薬、消化剤として市販もされ、

胃もたれや胸焼けの治療、防止に服用されている。

日本の製薬会社三共の事実上の創業者である高峰譲吉は、

麹菌からジアスターゼを抽出し、自身の名の「タカ」を冠して

タカジアスターゼと命名して1894年(明治27年)に特許を申請した。

高峰のジアスターゼ(アミラーゼ)の抽出成功は古くから餅を食べるとき

大根おろしをつけて食べると胃がもたれないと言う事が

大きなヒントとなったとも伝えられる。

 

(注・02)フィトケミカル

野菜や果物に含まれる化学成分の総称で、植物自身が紫外線や害虫から

自分を守るためにつくりだしている色素、香り、苦味、あくなどの成分のこと。

フィトはギリシア語で植物の意味であり、ファイトともいう。

フィトケミカルの第一の特徴は、ヒトの体内で発生して

生活習慣病や癌(がん)、老化などの原因になる活性酸素

強い抗酸化作用によって取り除き、体の免疫力を高めることで、

さまざまな病気を予防できることである。

現在は100種類ほどの成分が確認されているが、

それはほんの一部で、実際には1万種類以上あるとされ、

盛んに研究が進められている。

タンパク質や脂質などに代表される食物の5大栄養素、

第6の栄養素である食物繊維に続く、第7の栄養素とよばれることもある。

ヒトの体に効果がみられる具体的な食べ方や摂取する量などは

まだ詳しくわかっていないが、一部の固有成分に偏らないようにしながら

通常の食事による野菜や果物の摂取方法に沿うのがよいという解釈が一般的である。

厚生労働省が示している健康増進法の「健康日本21」や、

厚生労働省農林水産省が共同で策定した「食事バランスガイド」といった指針では、

野菜を1日350グラム、果物150~200グラムほど摂取することを目標にしており、

フィトケミカルやビタミンなどを含んだ複数の野菜や果物を

一緒に摂取することを促している。

代表的なフィトケミカルは、赤いトマトやスイカに含まれるリコピン(抗酸化作用)、

橙(だいだい)色のニンジンやカボチャに含まれるプロビタミンA(癌予防)、

黄色のタマネギやレモン、バナナなどのフラボノイド(高血圧予防)、

紫色のナスやブルーベリー、ブドウなどのアントシアニン(視力低下の予防)、

ダイズのイソフラボン(抗酸化作用)などである。