40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

玄米菜食 04 玄米菜食の玄米は、日本でどう評価されているのか 01 急減するお米の消費の理由は 

日本の主食はいうまでもなくお米ですが、お米の消費は、

1人当たりの年間消費量が、1962年度の118.3キログラムを頂点に、

毎年、減少していき何と2018年度には53.5キログラムと

ピーク時の半分以下になったのです。

その反面、油脂類や肉類、牛乳・乳製品の消費はどんどん増えています。

米と同じように62年度と18年度を比べると、

油脂類が5.3キロから14.2キロと2.7倍になり、肉類は7.6キロから31.6キロと4.2倍、

牛乳・乳製品が28.4キロから91.3キロと3.2倍となっているのです。

コメ離れの原因はこうした食生活の西欧化に加えて、

高齢化で食が細くなる人が増えていることや、

人口減などさまざまな要因が組み合わさっています。

近年では、「太らないためには、炭水化物は取らない方が良い」といった

糖質オフダイエットブームも起こっているのも影響しています。

また、単身世帯や共働き世帯の増加を背景に

自宅で米飯を炊く割合はかなり減り、外食やコンビニエンスストアなどの

「中食」で米を消費する割合が増えているわけです。

しかも、現在の米の消費は、牛、豚、鶏たちの方が、

日本人の米食を上回っているのです。

高い米を飼料として飼育動物に食わせているのも実に滑稽な話です。

しかも外米まで買っていのですから、実に可笑しな話です。

農林水産省が14年度にまとめた

「主食用米消費動向の中期的変化及びその要因分析調査」で、

夕食にご飯類以外を選ぶ理由として「いろいろな種類の主食を食べたいから」が

約半数を占めています。

一方、時間に追われる朝は、特に「短時間で食べられる」

「準備や片付けに時間がかからない」などの理由で

ご飯以外の主食(主にパン)を選ぶ傾向にあり、

総務省の「家計調査」(2人以上世帯)によると、

2011年に一般家庭の食料品への支出額で、初めてパンが米を上回ったのです。

2012年はわずかにコメが再逆転したものの、

2013年以降、パンへの支出が上回る状態が続いています。

それゆえに野菜、魚介類の消費も減っています。

農水省はコメの消費量減少は

トレンドとして毎年8万t減少すると予測していたのですが、

昨それよりも2万も多い、10万tだろうと予測していましたが、

何と昨年、倍以上の需要減を招いて、22万tです。

それはほぼ千葉県で生産されるコメの量に匹敵しますので、

1年間に相当する数字が、吹き飛んだことを意味しています。

農水省は激減している要因にインバウンド需要の減少をあげています。

またコロナ禍の影響で、3月~6月の間失ったコメの需要量は、

中食・外食の合計で8万6000t減少したと推計していますが、

特に外食の減少が大きいのです。

また、米の価格が上がったことによる消費減もあります。

このような激減が生活習慣病や難病を生み出す原因になっています。

和食は13年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録され、

海外では「健康的な食事」として人気が高まっているのですが、

当の日本人が和食の価値を一番、分かっていないのですから

ますます変な国になってしまいました。

1977年のマクガバン・レポートでは世界一の理想食は、

日本食(ただし元禄以前の玄米菜食)と高く評価して、

世界に日本食の良さが伝搬していきました。

しかし、日本の米消費はかつてない減少傾向になっているのです。