40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

玄米菜食 08 玄米菜食の玄米は、日本でどう評価されているのか 05 穀物で人類の文明は進化してきた 

人類の始まりは狩猟だったという説もありますが、

文明の始まりは、やはり穀物栽培からです。

穀物は、その栽培の容易さと保存性の高さから、

多くのものは生活に必要なエネルギーを得る主食の材料として用いられています。

イモ類などの根菜類やバナナなどを主食とする地域を除き、

世界中の大半の地域において穀物は食糧の大半を占めています。

特に生産量の多い小麦・イネ(米)・トウモロコシは世界三大穀物と呼ばれています。

また、特に生産量が多く主食として扱われることも多い

イネ、ムギ類、トウモロコシを主穀と呼び、

その他の穀物を雑穀と呼んで区別されています。

中国や日本においては、特に主要な五種の穀物を五穀と呼び重視してきました。

現代日本では、コメ、ムギ、アワ、マメ、キビまたは

ヒエを指して五穀と呼びます。

古来日本の主食として神聖視されてきたコメと他の4種、

とくに雑穀扱いされるアワ、キビ、ヒエとの扱いの差は大きく、

同格とみなされてはいません。

穀物は炭水化物のみならず、タンパク質も含んでいます。

穀物アミノ酸のバランスは理想的ではないが、

多くの国での伝統的な組み合わせで欠けた

アミノ酸を補い合い良好なたんぱく質の品質となっています。

アジアでは、米と豆、中近東における小麦と豆、

アメリカにおけるトウモロコシと豆という組み合わせです。

また脂肪も含まれており、現代では

米・トウモロコシなどの油は重要な産業となっています。

穀物は多くの国家においては、食糧生産の根幹となり、

栽培は品種改良の努力が続けられ、

歴史的に19世紀以降には農法の改善によって農業革命が起きました。

この頃から科学的な品種改良の理論が確立して近代的な育種が行われ、

穀物の収量は激増していきます。20世紀後半に入ると、

肥料の多用に耐えられる穀物品種の開発などで緑の革命が起き、

穀物の反収は激増して世界人口の急増を支えることになります。

そして穀物は人間の体の構造に最も適していることを知らなければなりません。

それはまず歯です。人間の歯は28本ですが、

その半分、16本の臼歯(きゅうし)なのです。臼の歯と書いて、臼歯ですが、

臼で食べ物をすりつぶすようにできている私たちの歯は、

穀物を噛むように都合よくできているわけです。

そして次に腸です。

人間の長は長く、消化に時間のかかる穀物を食べるのに適しているのです。

草を食べる羊、山羊などの腸は長く、草食動物の腸はみな長いのです。

それに似ている人間の腸。そして穀物は先に書きましたように

どの食品よりもエネルギーが高いことです。

また満足感もあり、うまみもあります。

また精神活動により脳を酷使しますので、穀物は適しているわけです。

また穀物は長期保存も可能です。

ゆえに人類の歴史では、穀物を中心に文明は発達し、食の中心となったのです。

穀物は食用だけではなく、発酵させて醸造し、

酒を造る加工技術も進化していきました。

穀物は果実と並び醸造酒の原料として最も広く用いられ、

オオムギを原料とするビールやコメを原料とする日本酒などをはじめ、

さまざまな種類の酒が各民族によって作られてきました。

穀物は飼料としても古くから盛んに使用され、飼料としては、

牧草などの粗飼料と対比して濃厚飼料と呼ばれ、

栄養価が高く近代的な畜産には不可欠なものです。

飼料用としてもっとも重要な穀物はトウモロコシです。

穀物はともあれでんぷんなので胃腸に負担がかからず、ゆつくり消化され、

毒素を吸収して排出されます。

これにより、コレステロール飽和脂肪酸が低く抑えられ、

動脈硬化、糖尿病の予防効果があるのです。