40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

玄米菜食 09 玄米菜食の玄米は、日本でどう評価されているのか 06  世界有数の長寿村は穀物中心の粗食だった 

世界に中で長寿民族がいますが、それは穀物を主食としている民族です。

まず日本ですが、かつて山梨県棡原村(現、上野原市)は、

昭和43年に東北大学の近藤正二名誉教授と古守医師によって、

「日本一の長寿村」という折り紙がつけられました。

平野部が少なく山の急斜面で畑を耕しており、

食生活も肉や魚、白米を食べることはほとんどなく、主食は麦や雑穀であり、

それにイモ類、豆類、野菜などの「粗食」といわれるものばかりでした。

ここに生きる人たちは、80歳になっても90歳になっても、

元気に畑に出て、仕事をしていたのです。

そして、古森医師によると、この村の老人の腸内細菌を調査した結果、

老人には珍しく非常に若々しい状況で、

ビフィズス菌(善玉)優勢、ウエルシュ菌(悪玉)劣勢だったそうです。

足腰も非常に強く、そのおかげで心肺機能も若々しく、

心臓病や脳卒中などの生活習慣病になる人は見られず、

ガンで亡くなる人もほとんどなかったといいます。

ところが、この棡原村が「日本一の長寿村」ではなくなる時がやってきたのです。

この村に道路が開通し、さまざまな物資が届くようになり、

スーパーはでき、その中には、当然、肉や魚などの食料もあり、

これまでの粗食生活から、欧米型の食生活へと急激に変化していきました。

80歳や90歳の老人はそれまでの粗食を続けたのですが、

その子どもの年代である50代や60代の人たちは、こぞって粗食を捨て、

欧米型の食生活に変わっていったのです。

その結果、若い世代の人たちがどんどん生活習慣病になり、

そして、親よりも先に亡くなるという、

「逆さ仏(さかさぼとけ)現象」がひんぱんにみられるようになり、

いつしか「日本一の長寿村」は消えてしまったのです。

これと同じことは長寿県、沖縄にも起こったことですが、

日本は長寿国と今は世界から認められていますが、

2030年問題、2040年問題でどうなるか分かりません。

おそらく世界の長寿国からは滑り落ちることは間違いありません。

外国に目を向けると広西チワン族自治区巴馬ヤオ族自治県が有名です。

世界的にも認められた世界5大長寿村の1つです。

100歳以上の老人は80人以上にのぼり、

その割合は県総人口の1万分の3.08を占め、全国的にもトップクラスです。

「人民日報」海外版でその要因を次のようにあげています。

 

1・巴馬の空気は新鮮で、マイナスイオンに富んでいる。

 

2・飲料水は弱アルカリ性で、様々な微量元素が含まれる。

川と泉の水には、様々な地層から臭素ヨウ素亜鉛、リチウムなど

健康に良い微量元素が溶け込んでおり、長期的に飲むことで生理機能を調整できる。

 

3・労働、生活習慣が良好。長寿者は日の出とともに働き、

日の入りとともに休むという生活習慣を生涯続けており、

合理的に農業サイクルを調整している。

日々の生活では緊張状態に陥らず、心理的プレッシャーが小さい。

 

4・食事の構造が合理的で、腹八分を心がける。

多くの老人は一日2食であっさりした食事を好んでいる。

食事内容はトウモロコシの粥が主で、その他雑穀や緑豆などを食している。

 

二つの長寿村の特色は、穀物主体で粗食だということです。