健康リスクマネジメント 244 空腹は最大の力なり 20 空腹を満たすナッツの効用 02
研究では、ナッツ類を食べる習慣のある人は、
平均して1日におよそ44.3g(1.5オンス)を食べていることが判明した。
これは、FDAが認めている健康機能表示で示される量とほぼ同じだ。
その結果、ナッツ類を日常的に食べている人は、食べていない人に比べ、
肥満が25%少なく、腹囲周囲径が高い人が21%減少することが示された。
さらには、ナッツ類を食べているグループでは食べていないグループに比べ、
BMIが0.8kg/m²、腹囲周囲径が2.3cm、収縮期血圧が2.6mmHg、
インスリン抵抗性を示すHOMA-IRの値が0.3、それぞれ減少することが明らかになった。
善玉のHDLコレステロールは1.5mg/dL上昇していた。
研究では、ナッツ類を食べる習慣のある人は、
平均して1日におよそ44.3g(1.5オンス)を食べていることが判明した。
これは、FDAが認めている健康機能表示で示される量とほぼ同じだ。
その結果、ナッツ類を日常的に食べている人は、食べていない人に比べ、
肥満が25%少なく、腹囲周囲径が高い人が21%減少することが示された。
さらには、ナッツ類を食べているグループでは食べていないグループに比べ、
BMIが0.8kg/m²、腹囲周囲径が2.3cm、収縮期血圧が2.6mmHg、
インスリン抵抗性を示すHOMA-IRの値が0.3、それぞれ減少することが明らかになった。
善玉のHDLコレステロールは1.5mg/dL上昇していた。
ナッツ類には、がんの予防効果もあるという調査結果を、
米国のメイヨークリニックとミネソタ大学の研究チームが発表した。
研究チームは、食事とがんや生活習慣病の発症との関連を調べた
36件の研究を調査し、3万708人の患者を対象に解析した。
その結果、ナッツ類を摂取すると、直腸がん、子宮がん、すい臓がんのリスクが
低下することが明らかになった。
発症リスクは最大で、直腸がんで24%、子宮がんで42%、すい臓がんで32%低下した。
「ナッツ類が心血管疾患のリスクを低下させることは多くの研究で
確かめられていますが、今回の研究では、
がんのリスクを低下させる効果があることが示されました。
毎日の食事にナッツ類を加えることで効果を得られる可能性があります」と、
メイヨークリニックのラング ウ―氏は述べている。
ナッツ類には体に良い不飽和脂肪酸が豊富に含まれ、オレイン酸を含むものも多い。
オレイン酸には悪玉のLDLコレステロールを減らす作用がある。
また、ナッツ類を食べると肥満のリスクが減るのは、食物繊維が含まれ、
食べるときの咀嚼回数を増え、満腹感を得やすくなり、
ナッツ類を食べた後で食事の量が減るからだと考えられている。
「米国人は1日の摂取カロリーの25%を間食からとっているという調査結果があります。
栄養価の高いナッツ類は間食にうってつけです。
夏になり屋外で活発に過ごす人が増えますが、ナッツ類は携帯できるので、
キャンプやハイキング、ビーチなどに持って行けます」と、
国際ツリーナッツ会議のモーリーン ターナス氏は言う。
「ただし、市販されているナッツ類は食塩を添加してあるものが多いので、
高血圧予防の観点から食塩無添加のものをお勧めします」と付け加えている。