40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

健康リスクマネジメント 214  食べない投資 14 何を避けるか14  食べる時間 01「オートファジー効果」とは

「空腹」こそ最強のクスリ』(アスコム)が健康本ではベストセラーを続けています。

著者は、「あおき内科さいたま糖尿病クリニック」の青木厚院長(50)で、

医師はいいます。

「1日3食とる現代人は、多くの人が高カロリーになりがち。

休む間もなく胃腸は働き続けなければならず、疲弊します。

胃腸が疲れると、その結果、体が疲れたり、だるくなったりするのです」

 

つまり青木医師は、疲れを防ぐのに必要なのが「空腹の16時間」だというのです。

カギとなるのが飢餓状態に陥ると活性化する「オートファジー」。

オートファジーは「自食作用」とも呼ばれ、

細胞内の新陳代謝の仕組みで人体の古くなった細胞を

新しく生まれ変わらせるシステムのことです。

東京工業大学大隅良典栄誉教授が仕組みを解明し、

2016年にノーベル医学生理学賞を受けたことでも知られています。

青木院長によれば、最後に物を食べてから12時間経つとオートファジーが始まり、

16時間経つとほぼ確実に作用するといいます。

「その結果、体にとって不要なものや老廃物が一掃され、

細胞や組織などの機能が活性化します。体がリセットされるのです」。

空腹時間をつくると、「ケトン体」と呼ばれる物質が増加。

ケトン体には、酸化ストレスから神経細胞を保護する作用もあるという。

 10年前に舌がんになったのを機に、「空腹力」に着目した青木院長の実践しているのが、

睡眠時間の前後に空腹の時間を組み込む食事法。

例えば、夜8時ごろ夕食を取り、睡眠を挟んで次の食事は翌日正午ごろ。

今では疲れ知らずになっただけでなく、ダイエット効果もあったという。

青木院長によれば、おなかが空いたら

低糖質で塩分も少ないナッツ類なら食べてもよく、

水やコーヒー、酵素ドリンクでもゼロカロリーに近ければOK。

 気をつけるべき点は、持病があったり、薬を処方されたりしている人は医師に相談すること。

もう一点は、長く続けていると、筋肉を燃やしてエネルギーを得ようとするため、

筋肉量が減ること。 

「筋トレは必要ですが、階段の上り下りや腕立て伏せ、腹筋などで構いません」

「できる範囲からで大丈夫。きっちり16時間、空腹時間をつくることはありません。

12時間から始めても、週に1度から始めてもいいでしょう」と青木医師はいいます。