少食ファスティングの基礎 玄米菜食 14 玄米食の基本 05 銀シャリの誘惑 05
銀シャリの誘惑から自分をどう守るのかですが、
2回に分けて書きましたように白米ばかりを食べているとかジャンク食品に偏った食事の結果として、
脚気、またビタミンB1欠乏症を紹介してきました。
調べていくと現在、増加しているとは驚きです。長崎甲状腺クリニック(大阪)のサイトを引用します。
ビタミンB1欠乏が原因の脚気は、ビタミンB1を含む胚芽と取り除いた白米が流行した江戸で
患者が大量発生したため「江戸わずらい」と呼ばれました。
大正時代には、結核と並ぶ二大国民病でしたが、
洋食・カレーが予防になるのを見つけた海軍医のおかげで、死者が減少しました(海軍カレーの始まり)。
ビタミンB1(チアミン)欠乏により高拍出量性心不全(脚気心)と末梢神経障害おこします。
心不全で下肢のむくみ、末梢神経障害で手足のしびれ/腱反射低下がおきます。
(甲状腺機能亢進症/バセドウ病・甲状腺機能低下症)に似た症状です。
ビタミンB1欠乏症/潜在的ビタミンB1欠乏症(脚気予備軍)は、現代日本で増加しています。
その原因は
1・甲状腺機能亢進症でビタミンB1消費が増大/甲状腺機能低下症による食欲低下でビタミンB1摂取不足
2・妊娠悪阻による食欲不振、特に妊娠時一過性甲状腺機能亢進症でビタミンB1消費が増大
3・糖尿病で、血糖に対するビタミンB1の相対的な不足
4・食事の代わりに酒を飲むアルコール依存症の人は、絶対的なビタミンB1摂取不足
5・三食ともインスタント食品(カップラーメン)やスナック菓子を食べるという極端な偏食。過剰な糖質の消費に必要なビタミンB1の摂取量が相対的に不足
6・過度なダイエットや欠食、外食。女子大生の血中ビタミンB1値が非常に低いことが報告されます
7・血液透析(透析時水溶性ビタミン除去/小食傾向)
8・ビタミン剤を含まない長期の高カロリー輸液
9・感染症などでの消耗
10・胃切除後、幽門狭窄/胃十二指腸潰瘍による十二指腸からのビタミンB1吸収障害(数カ月後から数十年後に発症)