40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

酵素栄養学ライフスタイル 29 酵素栄養学の食事バランスとは 02 ビタミンA、カロテンと代謝異常 

しかし、食事バランスで不足するものも多いのです。

たとえばビタミンA、カロチンの不足するとどうなるかです。

ビタミンAは、脂肪に溶ける脂溶性ビタミンの一種で、

からだの発育、生殖機能の維持、暗順応(暗くなっても見える目の順応性)、

皮膚の保護、感染に対する抵抗力の維持などのはたらきがあります。

また、カロテンというのは緑黄色野菜に多く含まれている物質で、

小腸の中でビタミンAに変わるものです。

ビタミンAやカロテンが不足したり過剰になると、

以下に述べるようなさまざまな障害が生じます。

 

1・ビタミンA欠乏症(夜盲症、鳥目)

ビタミンA欠乏症とは、ビタミンAを含む食品の摂取が

慢性的に不足しておこる状態です。

暗いところでものが見えにくくなる夜盲症(鳥目)や、

生殖作用の維持障害がおこります。

これは、女性では卵巣の成長や卵子の形成の障害、

男性では精子の形成の障害というかたちで現われます。

また、皮膚や粘膜では角質化がおこります。

角質化とは、表面にある上皮細胞の組織に、

ケラチンと呼ばれるたんぱく質の一種がふえ、組織がかたく、

もろくなるもので、皮膚が荒れてひび割れたり、目の角膜が乾燥して痛んだりします。

 また、気道や泌尿器の粘膜にも角質化がおこり、

細菌やウイルスの感染による気管支炎や膀胱炎などにかかりやすくなります。

さらに、消化管の粘膜も角質化するため、吐血、下血(血便が出る)、

栄養成分の吸収障害もおこって、子どもでは発育障害がおこります。

そのほか、性腺が萎縮して不妊症になったり、妊娠中では、

胎児の発育にも影響をおよぼし、形態異常がおこりやすくなります。

ふつう、ビタミンAだけが不足することはまれで、

大部分は、たんぱく質やエネルギー(熱量)などの摂取が

全体的に不足する栄養失調や、重い感染症にともなって、

ビタミンA欠乏症はおこります。

また、ビタミンAの貯蔵組織である肝臓に、

ビタミンAが十分蓄えられていても、

これを全身の組織に運ぶ血液中の物質(A移送たんぱく質)が減少するため、

結果的に欠乏症になることもあります。

このような欠乏症は、大きなけがや重いやけどなどをして、

血液中のたんぱく質が急激に減少したときにもおこります。

なお、ビタミンAには、がんを抑える作用があるので、

欠乏状態が長く続くと、呼吸器系、膀胱、結腸などにがんができやすくなります。

ビタミンAの1日あたりの所要量は、

おとなの男性では2000IU(国際単位)、おとなの女性では1800IUです。

とくに妊娠中の女性は、妊娠後半期には、

所要量よりも200IU、授乳中の場合は、1400IU多く摂取する必要があります。