断食救人類の書 190 超少食の実践編 23 少食にどのように移行するのか 11 段階的な移行 08 朝食は食べてはいけない理由 06 活性酸素を少なくさせる
今、私たちの臓器や組織に重大な影響を与えるのが活性酸素です。
私たちの体がサビてくるということなのです。
つまり錆びる(さびる)とは、酸化するということです。
空気中の酸素は、体内に入って、「活性酸素」という物質に変身するのです。
この「活性酸素」が体をサビさせてしまうわけです。
この活性酸素は本来、体内に侵入した細菌やウイルスなどの敵からの攻撃から
カラダを守るために、白血球がつくりだす物質なのですが、活性酸素により、
ひとつの細胞が錆びると、その細胞は次々にまわりの細胞を酸化させていくのです。
活性酸素により細胞が錆びて行くと、
内臓や皮膚、骨などのあらゆる組織にダメージを与えてしまします。
体の錆びは、老化やガンや生活習慣病などにつながるのです。
生活習慣病は、遺伝や家系などが主な原因とこれま言われてきましたが、
今は、研究が進むにつれ、生活習慣病の90%は、活性酸素が原因ということなのです。
活性酸素は、私たちが呼吸し、食べ、歩き、眠る、そんな普通の生活をしていても発生しています。
つまり生きている限り縁は切れないのです。特に大量に発生しやすいのは
- 激しい運動をした時
- 細菌やウイルスに感染した時
- 強いストレス状態にある、その状態が続いている時
- 紫外線や排気ガスなど大気汚染にさらされている
- 食品添加物を摂取
- ダイオキシン、電磁波などの環境要因
- 喫煙、肥満など
今もなお、環境汚染は進み、オゾン層破壊により有害な紫外線は増える、
不況やOA機器のストレスにさらされている現代人は、
活性酸素が増え続けています。
先にリストにあげました項目は、逆に予防することもできるのです。
なるべくストレスや環境汚染、化学物質を避ける、禁煙するなど、
生活習慣を変えていかなければならないのです。
この活性酸素は、1日に1食抜くだけでも酸素の消費量が3食を食べる人よりも
13%も減るようで活性酸素の産出量もかなり減ります。
「ガン予防」(岩波新書)でも腹七分のカリリー制限(少食ファスティング)で
活性酸素の産出量もかなり減り、ガン予防になるという指摘があります。
これはアメリカの大学でそのような研究がなされているからなのです。