40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

酵素ジュース断食は危険-03-ハウエル博士の論文が根底から間違っていた

酵素ジュースの販売サイトに書かれてあります酵素酵素栄養学ですが、これらすべてが、科学的根拠がないようです。

 

どうやら酵素栄養学を唱えられたハウエル博士の論文(1946年の発表)を根底にしていることからおかしな結果になっていきました。

 

それは1980年代に酵素栄養学がリバイバルして、「酵素を生命の維持に不可欠な栄養素の一つ」として捉えられてきたからなのです。そして「一生で使える酵素の量には上限があるため、酵素が消耗されすぎると病気の原因となり、寿命は縮む」と言われるようになりました。

 

この理論に基づき、食品から酵素を得るためにできるだけ生で食べること(ローフード)や、酵素ジュースを飲むことなどが推奨されるようになってきました。そして自宅でできる断食の大きな支えとして、酵素ジュースが用いられるようになりましたが、そもそもハウエル博士の論文が根底から間違っており、その理論に大きな疑問が出てきたのです。

 

これは近代栄養学フォイト理論が根底から間違っていたのと同じなのです。しかし、このような理論構成も間違いよりも実際、断食施設を運用してきた者として、体験的にその危険性があることを感じていました。

 

まず、第一に酵素ジュースの手作りを断食施設でしているところは、酵素理論を一から学ぶことです。しかも手作りほど衛生上、大きな問題を内包しています。聞いた話では、「○○断食施設の手作り酵素は、完全に砂糖ジュースだ」ともよく指摘されています。また、高い酵素ジュースを通信で買っておられる方は、まったく愚かなことで直ちに止めてください。

 

断食を酵素ジュースで、自宅で安易に断食をすることだけは止めてほしいです。危険極まりないことで、断食を軽く見過ぎていますし、「断食をなめるな」と申し上げたいのです。

 

過度な長期断食を家で単独で行い、死亡や精神錯乱などの重大事故に至った方は数えきれないのです。きちんとした指導者がいて、安全な断食を導く施設でしていただくのが一番安全なことになります。

 

断食は生命のやりとりで、家で簡単にできるものではありません。このブログを読まれる方で安易に断食を考えておられる方は、何度も私のブログを読み、正しく指導してもらえる断食施設に行ってください。

 

酵素断食で私も40日間の断食を22年前に実験的にしましたが、その結果は大変な刈り取りをしなければなりませんでした。それはリバウンドでした。水断食(本断食ともいう)よりも元の体重に戻るのは、早く、しかも元の体重よりも15㎏も増加してしまいました。

 

このような手痛い失敗を自ら経験していますので、酵素ジュース断食の危険性を叫ばずにはおれません。酵素栄養学の祖ハウエルの大きな理論の間違いは、まだ、酵素ジュースダイエットを推進している業者にはどうも届いていないようで残念です。