40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

発酵食で病気知らず 24 腸内環境 23 ガンを予防するには 18  デザイナーフーズ計画 18 ワカメ(海藻)

ワカメ 画像 料理の素材 海草 無料写真素材「花ざかりの森」

 

 

1・基本情報

ワカメとはコンブ目チガイソ科ワカメ属の海藻です。

日本では北海道から九州にわたる日本各地、

世界では北部太平洋・西部太平洋の海の岩礁や砂地に生育しています。

ワカメは根、メカブ、中肋(ちゅうろく)、葉の部分からなり、

一般的に食用として親しまれているのは葉の部分です。

メカブは酢の物やメカブトロロとして、

中肋部分はクキワカメと呼ばれ、つくだ煮や漬け物に加工され食されています。

 

2・ワカメの歴史

ワカメは太古から親しまれている海藻です。万葉集などにも「め」または

「めのは」の名でワカメが記載されています。

701年(大宝元年)、日本初の律令制度である大宝律令で、

ワカメが租税(賦役)対象として定められました。

927年(延長5年)の延喜式(えんぎしき)には、

現在の青森県から福岡県にあたる地域から

ワカメが貢納させられていたことが記されています。

多くの地域からワカメが貢納品として認められ、

一般的な食品として利用されていたことがわかります。

平安時代には高級食材でしたが時代とともに食料の生産手段が発達すると、

ワカメは様々な料理に使われるようになりました。

乾燥させると長期保存ができることから、

戦国時代や江戸時代には軍事食や救荒食などにも使われました。

1983年に日本ワカメ協会が、美味しい新ワカメが市場に出回る時期に

ワカメの良さを日本全国に広めようと、5月5日をワカメの日と定めました。

子供の成長とワカメが大きく結びついているとして、

5月5日のこどもの日をワカメの日に選んだといわれています。

 

3・ワカメに含まれる成分と性質

ワカメには高血圧や糖尿病などの予防に効果を発揮する水溶性食物繊維である

アルギン酸が含まれています。

アルギン酸が体内の余分な塩分を体外に排出することで、

血圧や血糖値の上昇が抑えられます。

食物繊維は不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の2つに分けられます。

不溶性食物繊維とは水に溶けない食物繊維で、腸のぜん動を刺激して、

腸内に溜まった有害物質の排出を促す作用があります。

肥満や便秘の解消、腸の病気予防などに効果があります。

水溶性食物繊維とは水に溶ける食物繊維で、

腸内で水分を含みヌルヌルとしたゲル状となり、

有害な成分を吸着して排出させます。

糖尿病や動脈硬化、高血圧の予防に効果があります。

ワカメに含まれるミネラルのひとつであるヨウ素には、

新陳代謝に必要な甲状腺ホルモンの働きを正常にし、

美肌効果や老化予防に期待ができます。

ヨウ素が不足すると甲状腺が肥大して

甲状腺そのものの機能が低下し甲状腺腫になる可能性があります。

日本人は海産物の摂取量が多いため心配する必要はないとされていますが

ヨウ素の過剰摂取も甲状腺ホルモンの合成を妨げて甲状腺腫を引き起こすため、

過剰摂取にも注意が必要です。

ワカメには他にも、活性酸素の発生を防ぐカロテンや、

骨や歯を丈夫にするカルシウム、水溶性食物繊維でネバネバ成分のもとである

フコイダンなどが含まれます。

フコイダンには血圧抑制や肝機能向上、コレステロールの調整、

抗アレルギー作用などの効果が期待できます。

 

4・ワカメの効果

ワカメには、水溶性食物繊維であるアルギン酸や

体の機能調節や機能維持に欠かせないミネラルをはじめ、

カロテン、カルシウム、フコイダンなどが含まれており、

以下のような健康効果が期待できます。

 

5・生活習慣病の予防・改善効果

ワカメには海藻特有のネバネバ成分のもとである水溶性食物繊維の

アルギン酸が含まれています。

アルギン酸にはカリウムとナトリウムのバランスを調節する働きがあります。

カリウムとナトリウムはともに体液を構成する主要成分であり、

それぞれが一定の濃度に保たれていることで細胞の浸透圧が維持されています。

日本人の食事は多くの塩分が含まれている傾向にあるため、

体内のナトリウム量が多くなりがちであるといわれています。

体内にナトリウムが蓄積すると血圧の上昇につながります。

カリウムには細胞内のナトリウム量を調節し、

余分なナトリウムを排泄する働きがあります。

アルギン酸はカリウムと結びついており腸内でカリウムを放出することで、

体内のナトリウムが減少し、血圧の上昇を抑えることができます。

アルギン酸は他にもコレステロール値や中性脂肪値、

血糖値の上昇抑制にも効果を発揮します。

 

(わかさの秘密から)