間違いなく体を壊す危険な添加物とは 13 発がん物質No05 合成着色料・タール色素は危険
外食して気になるのは、漬物の鮮やかな色で、これらはタール色素です。
タール色素は、19世紀の中頃、主にドイツで開発されました。
コールタールを原料につくられたため、この名前が付けられました。
しかし、タール色素は当初から問題を起こしていたのです。
まず染料として使われましたが、タール色素を製造する
工場の従業員に膀胱がんを発症する人が多かったのです。
その後、コールタールに発がん性のあることが判明しました。
そのため、それに代わって
石油製品などから合成されるようになったタール色素ですが、
発がん性の疑いは今も晴れていないのです。
現在日本では、
赤色2号、赤色3号、赤色40号、赤色102号、赤色104号、赤色105号、赤色106号、
黄色4号、黄色5号、青色1号、青色2号、緑色3号の12品目のタール色素が
食品添加物として認可(指定)されています。
いずれも「アゾ結合」や「キサンチン結合」などの独特の化学構造をしており、
これらの化学合成物質は、
一般的に発がん性や催奇形性(胎児に障害をもたらす毒性)を示すものが多いのです。
実は日本で一度使用が認可されたにもかかわらず、
その後発がん性が認められたことなどから、
使用禁止になったタール色素がいくつもあります。
赤色1号、赤色101号、黄色3号、紫色1号などがそうです。
したがって、前の12品目の中にも、
今後使用が禁止されるものが出てくるかもしれません。
とくに赤色2号については、アメリカでのラットを使った実験で
「発がん性の疑いが強い」ことがわかり、同国では使用が禁止されました。
ところが、日本では今も使用が認められているのです。
赤色2号の化学構造は、赤色102号、黄色5号、赤色40号と似ています。
したがって、これらも発がん性の可能性が高いといえます。
その他のタール色素についても、
動物実験などで発がん性が疑われているものがほとんどです。
さらにタール色素は、アレルギーの一種の蕁麻疹を起こすことが知られています。
赤色102号、黄色4号、黄色5号は多くの食品に使われているため、
それだけ消費者が摂取する機会も多く、皮膚科医の間では、
「蕁麻疹を起こす添加物」として警戒されています。
子どもは蕁麻疹を起こしやすいので、とくに注意が必要です。
スーパーの駄菓子コーナーで売られている、
色鮮やかなガムやラムネに使われているタール色素は、
主に赤色102号(赤102)、赤106号(赤106)、赤色3号(赤3)、
黄色4号(黄4)、黄色5号(黄5)、青色1号(青1)などです。
これらが原材料名に表示されている製品は避けたほうがよいでしょう。
一方、タール色素が使われているにもかかわらず、鮮やかな色でない製品もあります。
それらは茶色、あるいはオレンジ色をしているので、
見ただけではタール色素が使われているとは気づきません。
しかし、黄色4号(黄4)、黄色5号(黄5)、赤色3号(赤3)、
赤色106号(赤106)などが添加されている製品があります。
原材料名をよくチェックして、それらのタール色素が表示されていたら、
購入はやめたほうがよいでしょう。
スーパーの駄菓子コーナーには、タール色素が使われていない製品もあります。
お子さんがそこで立ち止まって駄菓子を欲しがる場合は、原材料名をよく見て、
タール色素を含まない、できるだけ添加物の少ない製品を選んであげてください。