40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

玄米菜食 125 玄米菜食の玄米はいかなるものなのか 21 桜沢如一による「マクロビオティック」とは 04 

2010年代には、栄養学との接近が見られています。

東アジア米機能標準化会議では、

マクロビオティックの食事と健康といった表題で

栄養摂取状況の研究報告が行われています。

特に女子栄養大学の副学長である香川靖雄は、

大学の大学院生がマクロビオティック実践者を含め

ベジタリアンの研究を行っていることを紹介し、

700年から1911年までの僧侶2294名の平均寿命のデータから、

肉を許容している浄土真宗の平均寿命が低く、

米食で菜食の禅宗の平均寿命が長いなど言及し、

マクロビオティックのような食事は非科学的と思われていたがそうではない」

と述べています。

その香川自身、厳格な菜食者を対象とした研究を主導しているようです。

そして2015年には8回目の「マクロビオティック医学シンポジウム」が開催され、

香川や国立健康・栄養研究所の元理事長である渡邊昌も参加しています。

2000年前後に、懐疑論の哲学者ロバート・キャロルは、

自身の一般書において1993年の出典を根拠に

マクロビオティックス食事法が健康に役立つとしても、それは偶然である。

なぜなら、マクロビオティックスは食物を物理的品質や栄養学的品質にもとづいて

選んでいるのではなく、形而上学的特性で選んでいるのにすぎないからである。

マクロビオティックスの食事法は、主に全粒の穀物(whole grains、玄米など)や

野菜、マメ類からなる」と批判しています。

つまり栄養学的品質にどのように基づいていないしています。

しかし2010年の臨床栄養学の論文では、複合炭水化物を選び、

低脂肪で繊維に富む菜食であるマクロビオティックの食事では、

心血管疾患の有効な予防戦略であり、

証拠はまだ十分でないもののがん予防に有益な食事構成でもあるとされている

といいます。

医学的評価ですが、2010年の報告では、

既にがんをわずらっている場合には議論があり、

注目される症例の報告はその治療効果を裏付けているのですが、

有効性を証明するには不十分であるとされています。

イタリアの多施設のランダム化比較試験の2012年の報告では、

乳がんの再発率を低下させる可能性があることがわかったといいます。

2016年のイタリアの腫瘍内科学会の見解では、

がんにおけるマクロビオティックや完全菜食は

栄養状態を悪化させる可能性があるため推奨できないとしています。

2015年の調査では、マクロビオティックの食事法は、

多くの場合、ビタミンDビタミンB12、カルシウムの栄養素を除いて

推奨栄養所要量(RDA)を満たし、

国民健康栄養調査のデータよりも抗炎症性があるとされています。

一般集団に比較して、血清脂質や血圧が低いため

心血管疾患の予防に有益であると考えられ、

その食事構成は他の疫学によるがんリスクとの関係に照らして、

がんの予防に有益だろうとされています。

2019年のシステマティックレビューで、

6か月以上の糖尿病管理のランダム化比較試験を探索し、

マクロビオティックでは血糖制御を改善するという証拠があり、

結論としてよりよい血糖制御のために完全菜食、菜食、地中海食を

導入すべきという証拠が見つかり、

調査のためにより長期の試験が必要とされました。

マクロビオティックの食事法は食物繊維に富み、

既存の研究から健康への効果が推測できるため、

Mario Pianesiが糖尿病向けにしたMa-Piマクロビオティックの研究があります。

2014年の2型糖尿病患者に対するランダム化比較試験では、

21日後には推奨される標準食と比較して、

代謝を大きく改善する結果が得られたといいます。

その6か月後の追跡調査では、

変化は維持されHbA1cや体重を減少させており血糖制御を改善させていたといいます。

データは解析され、標準食よりも優れ、

インスリン抵抗性と炎症の指標を低下させる安全な手法であったといいます。

食事法が腸内細菌叢を変化させるため、

特に急速に血糖値を改善する必要がある場合などには、

正当な追加治療であるとみなすことができます。

腸内微生物の異常を調節し多様性を高め、

特に炎症誘発性の細菌の増加を抑止する。

反応性低血糖でも血糖制御が容易となるといいます。

 

(この項目01-04はウィキペディアのマクロビ紹介の要旨です)