40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

玄米菜食 124 玄米菜食の玄米はいかなるものなのか 20 桜沢如一による「マクロビオティック」とは 03

久司はマクロビオティックが大きく受け入れられた象徴的なイベントとして、

ハーバード大学が主催しWHO(世界保健機関)がバックアップした

国際栄養学会の晩餐に食事をつくることが要請されたと記しています。

こうした久司道夫を中心とする地道な活動が徐々に広がり、

1999年には久司道夫が日本人として初めて

アメリカ国立歴史博物館であるスミソニアン博物館に殿堂入りを果しています。

そしてアメリカではザ・リッツ・カールトンホテルで採用されたり、

ベンジャミン・スポックや前副大統領のアル・ゴア、ハリウッドスターなど

著名人にも実践者がいるといいます。

近年になって歌手のマドンナや、トム・クルーズらが愛好家として

雑誌等で紹介され、日本でも大きな注目され始めていきました。

そして、健康食ブームに伴って、カフェができたり、

ムックなどの各種出版物が刊行されたりするなど、注目が集まったのです。

2005年には、日本経済新聞

1947~1957年生まれの女性の1割以上が実践していると報道されています。

また、イギリスにおいては、

久司から指導を受けたサイモン・ブラウンが、

英国マクロビオティック協会を設立、会長を務めています。

マクロビオティックの他、

風水、九星気学、指圧、氣功、漢方薬などの知識もあるサイモンは、

モダン・マクロビオティックを提唱しています。

1971年にはAMAの食品栄養部会はマクロビオティック

特に厳格に守っている人は

「『非常に危険な』栄養失調の危機に立っていた」と記載していますが、

その後、1987年には、AMAはその「Family Medical Guide」においては、

「全般としては、マクロビオティックは健康的な食の方法である」と発表しています。

マクロビオティックの手法、主張は個人や団体によって異なっていますが、

それらの中には深刻な合併症を引き起こす可能性がある主張が

含まれているケースがあるとしています。

アメリカがん協会は2008年に

「玄米と水のみを摂取するというような古典的なタイプのマクロビオティック

深刻な栄養失調と死に直結する。

また、動物性食品を一切取らないという厳格なマクロビオティックは、

それがよほど慎重に計画されたものでない限り、

栄養失調を引き起こす可能性がある。

癌患者においては、

不必要な体重減少に対して栄養素や必要カロリーの摂取を増やすと

言う形で対抗しなければならないケースがあり、

その場合悪影響が出る可能性があり危険である」と

弊害が起こる可能性を記載しています。

さらに「この手の方法を単独で当てにしたり、

一般に行われる治療を避けたり行うのを遅らせたりすることにより

健康に深刻な結果をもたらす恐れがある。」とも記載しています。

これはマクロビオティックにおける七号食と呼ばれ10日間行うものであり、

長期に継続するものではないということです。

また、アメリカがん協会は

「子供はマクロビオティックによる栄養失調に特になりやすい可能性がある」と

しています。

また妊婦や授乳についても「マクロビオティックは妊娠や授乳期間中の女性について

テストを行っていないので

胎児の健全な発育に必要な栄養素を含んでいない可能性がある」と記しています。