40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

健康リスクマネジメント 189  食べる投資 10 血糖値 

次は血糖です。

糖尿病の診断に欠かせない血糖値の検査なのです。

食前・食後で変動する。

低すぎると低血糖、高すぎると高血糖を引き起こす。

そして血糖値は、血液中に含まれるブドウ糖グルコース)の濃度のことです。

食事中の炭水化物などが消化吸収されブドウ糖となり血液に入ります。

このため血糖値は健康な人でも食前と食後で変化します。

通常であれば食前の値は約70~100mg/dlの範囲です。

血糖の濃度が上昇すると、すい臓から分泌される

インスリン」というホルモンの働きにより、ブドウ糖が身体の細胞に取り込まれ、

エネルギー源として利用されます。

余分なブドウ糖はグリコーゲンへ変換され血糖値を下げます。

グリコーゲンは肝臓や筋肉に貯えられます。

一方、空腹になると血糖値が下がります。

そうすると同じくすい臓から分泌されるホルモン「グルカゴン」などの働きにより、

肝臓などに貯蔵されたグリコーゲンをブドウ糖に分解させエネルギーとして使い、

血糖値を正常に戻します。

血糖値が必要以上に低くなることを低血糖と呼び、

血糖値が下がった際の血糖を上げようとする

交感神経刺激ホルモンの作用でふるえや動悸の症状が起こり、

脳へのエネルギー不足から意識低下や昏睡に至る場合があります。

一方、血糖値が高いまま下がらない状態が続くことを高血糖と呼びます。

この状態が長く続くと血管が傷ついて動脈硬化を引き起こし、

糖尿病など様々な病気を発症する危険が高まります。

糖尿病とはインスリン分泌の不足か、

分泌されても十分に働かないため血糖値が慢性的に高くなる病気です。

そこで2014年、「SGLT2阻害薬」という糖尿病治療薬がありますが、

アメリカ食品医薬局が警告を出しています。

しかし、発売から5年後ですが、

2型糖尿病患者に糖尿病性ケトアシドーシスが生じたとの報告が相次いのです。

SGLT2阻害薬は近年登場した血糖降下薬で、腎臓に働きかけ、

血液中の過剰な糖を尿中に積極的に排出させる作用があります。

SGLT2阻害薬によってケトアシドーシスが誘発された20症例の報告を受け取った。

米国糖尿病協会 (ADA)によると、

ケトアシドーシスは血中のケトン濃度が高くなりすぎて体液が

酸性に傾く状態で、治療が遅れると糖尿病性昏睡や死に至ることもあるのです。

しかも SGLT2阻害薬は血糖降下薬だけではなく、

ダイエットにも使用されているのです。

特に2型糖尿病は肥満が問題です。

内臓脂肪型肥満(メタボ)があると脂質異常症や高血圧も併発しやすく

動脈硬化心筋梗塞脳梗塞)を起こしやすくなります。

そして脂肪肝も併発し、中にはNASHのような悪性の脂肪肝もあります。

たとえ糖尿病が良くなってもこれらがあれば安心できません。

痩せれば全て良くなるので痩せることが重要です。

痩せるためには徹底したダイエットが必要ですが、

実行、維持が難しいのも事実です。

そこでGLT2阻害薬は血液中の糖(血糖)を尿中に捨てる薬ですから、

1日約70gの糖を強制的に尿に出すことで血糖を下げ太りにくするというのです。

同時に尿量が増え脱水になりやすいので、

のみ始めは水分を(1日500mL以上は)多めに摂る必要があります。

平均3kgの体重減少が見込める薬とされますが、

うまくいかない場合は余分に食べてしまっている可能性が高いです。

体重が減って内臓脂肪が減れば全て良くなる、血圧も安定し、

脂質・肝機能の異常も改善しやすくなります。