40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

健康リスクマネジメント 115 病気を予防する 09 肥満 09 なぜ肥満になるのか 05 肥満を治す運動と行動療法

肥満治療に運動がいいのは、エネルギー代謝を確実に高めますから、

食事療法のように、安静時にも代謝率が低下しなくなる点です。

筋肉や骨が減る心配はなく、反対に強くし、プロポーションはよくなります。

また、筋肉が増えると熱産生の良い体になり、体脂肪の減少にもつながります。

さらに、体を動かすことで交感神経の緊張状態が適度に保たれて、

体脂肪が燃えやすくなり、効率よく減らすことができます。

肥満ではないが内臓に脂肪が蓄積した“かくれ肥満”では、

インスリンが働きにくくなります。

しかし、運動によって内臓脂肪を減らすことができます。

運動は食事療法の泣き所を補ってくれるのです。

運動療法は、歩く、自転車エルゴ、プールの中で歩く水中歩行などの

有酸素運動」を適宜、組み合わせ、継続して行います。

ダンベル体操は場所をとらず手軽にでき、お勧めしたい運動の1つです。

さて、運動の回数や強度は、どれくらいを目安にすればいいのでしょうか?

一回に30分以上、週に3~6回、週に計3時間以上を目指してください。

運動の強さは血圧も脈拍もそれほど上がらない程度が望ましく、

たとえば、運動中の適正な心拍数を138から年齢の半分を引いた数

<138-(年齢の1/2)>

で求める方法があります。

食事療法だけより、歩行を加えた方がはるかに効果的なのは当然で、

「1日1万歩以上」の歩行によって、肥満者に多く見られる、

インスリンが働きにくい状態も改善することができます。

活動的な日々にすることが、必要なことはいうまでもありません。

 

3番目は、「行動療法」です。

問題となる習慣・行動を分析し、

次いで、そう行動させる誘因は何かを明らかにしてから、

誘因に対する肥満者の反応を改善するようにします。

問題となる習慣や行動は、例えば、ストレス解消の“気晴らし食い”や、

“イライラ食い”、家族の食べ残しをもったいないと口にする“残飯食い”(代理摂食)、

人の勧めを断わりきれない“つきあい食い”、

目の前の食物につい手が出てしまう“衝動食い”など、思いあたる人が多いはずです。

無意識のうちに、こうした行動をとり続ける肥満者がほとんどなので、

行動療法ではまず、「食事日記」を書いてもらい、自分の食行動の異常に気づかせます。

食事の開始・終了時間、食事内容(可能な限り詳しく)、

おおよそのエネルギー量、食事した場所、どんな状況で食事したかなどを、

その日のうちに記録してもらいます。

毎日の生活をグラフ化し、食事時間の偏りを見つけやすくする方法もあります。

食行動をできる限り、客観的に評価し、問題の行動を改善するようにするわけです。

毎日の体重の記録をグラフにし、どれだけ効果があったかを観察するのもいいのでしょう。

肥満は生活習慣病であることを忘れずに、いつも前向きに、

体質とライフスタイルの改善に取り組んでほしいのです。

そうすれば必ず<健康的でスリム>という目標に到達できるはずです。