40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

断食救人類の書 45 飽食の日本  43  肥満と生活習慣病 02 高脂血症

脂質異常症高脂血症)は密接に肥満との関係が深い病気です。
 
脂質異常症高脂血症)とは、血清脂質値が異常値を示す病気です。
 
血清脂質値とは、血液の中の脂肪分の濃度(濃さ)のこと。
 
血液の中の脂肪分はいくつかのタイプに分けられ、健康な人は、
LDL-コレステロール140mg/dL未満、HDL-コレステロールが40mg/dL以上、トリグリセライド(中性脂肪)が150mg/dL未満。
 
この三つの値のいずれかがその範囲を超えた状態が、脂質異常症です。
 
ただし、LDL-コレステロール140mg/dL未満であって
 
120139mg/dLの間は「境界域」に該当し、
 
動脈硬化を引き起こす脂質異常症以外の病気(高血圧や糖尿病など)がある場合は治療の必要性が高くなります。
 
なお、脂質異常症という病名についてですが、これは以前、高脂血症と呼ばれていた状態とほぼ同じです。
 
しかし、善玉のHDL-コレステロールは高いほうが良いので、
 
以前の「高脂血症という病名ではそぐわない点があることなどのためにため、最近は脂質異常症と呼ばれています。
 
血清脂質値が異常でも、通常、症状は現れません。症状が現れないのにもかかわらず、
 
知らず知らずのうちに、全身の血管が傷めつけられます。その影響は主に、動脈硬化となって現れます。
 
動脈硬化が進むと、心臓や脳などの血液の流れが悪くなります。
 
そして、あるとき突然、狭心症心筋梗塞脳梗塞などの発作が起き、QOL(生活の質)が低下し、命も左右されます。
 
脂質異常症と指摘されたら、心臓や脳の発作を起こさないため、血清脂質値(とくに悪玉のLDL-コレステロール)に、
 
いつも気をつけておく必要があります。 現在の患者数は、2062,000人 で、
 
このうち、男性は596,000人。
 
女性は1465,000人。LDL-コレステロール140上だと、80未満に比べて、
 
心筋梗塞狭心症の危険が2.8倍。中性脂肪トリグリセライド:TG)が165以上だと、
 
84未満に比べて心筋梗塞狭心症の危険が2.9倍。LDL-レステロールが23割低下すると、
 
心筋梗塞狭心症の危険が約3割低下します。
 
減塩に気を付けたうえでの日本食型の食生活では、 欧米型よりも、心筋梗塞狭心症による死亡が約2割少ないといわれています。
 
脂質異常症は、脂肪分の多い食事をとると、コレステロール値が高くなり、動脈硬化の進行を早めます。
 
具体的には、動物性脂肪である肉や卵などのとり過ぎに注意が必要です。
 
また中性脂肪値は、食事の量自体が多すぎたり、清涼飲料水またはアルコールを飲み過ぎたり、
 
甘いお菓子を食べ過ぎると高くなります。
 
反対に、野菜などに豊富に含まれている食物繊維や魚油(とくにイワシなどの青魚)、
 
それに豆腐などの大豆製品は、血清脂質値を下げたり、動脈硬化を抑制するように働きます。
 
早い話が、脂質異常症の予防や治療には、洋食よりも和食のほうが適しているということです。
 
また、太り気味の場合は減量が大切です。
 
体重が適正になると、脂質異常症だけでなく、高血圧や糖尿病などの改善効果も得られます。
 
これらの病気はすべて動脈硬化の進行を早くする要因です。
 
減量の効果は血清脂質値の改善だけにとどまらず、全身的に好影響をもたらすところから、
 
とても効率の良い治療法だと言えます。
 
食習慣の面を改善するのと同時に、からだを動かす運動習慣を身に付けることです。
 
からだを動かすことは、体重管理のうえでも必要ですが、それとともに善玉のHDL-コレステロールを増やす効果もあります。
 
HDL-コレステロールは、血管の内壁に沈着したコレステロールを抜き取り、動脈硬化の進行を抑えるように働いてくれます。
 
脂質異常症の治療目標は、LDL-コレステロール160100mg/dL動脈硬化の危険性が高いほど、より低く抑える)、
 
HDL-コレステロール40mg/dL以上、中性脂肪150mg/dL未満です。
 
肥満者が中性脂肪コレステロールを多く含む食品を摂りすぎることに加え、
 
肥満によりインスリン抵抗性に陥ると、肝臓が中性脂肪の合成を促進され、
 
肝臓から中性脂肪を多く含むVLDL(超低比重リポ蛋白)が血中に過剰に放出されることで、
 
中性脂肪血症となるだけではなく、インスリン抵抗性によりLPL(リポ蛋白リパーゼ)が充分に活性化されないため、
 
VLDLHDLへと代謝されにくくなり、血中のHDLコレステロールが低下します。
 
脂質異常症には、自覚症状はほとんど無いために、気づくのが遅れ、突然心筋梗塞などの発作におそわれる人が少なくありません。
 
脂質異常症の8割以上は生活習慣に関連した原因によるもので、
 
中でも食事に関わる要因が一番多いことから、予防には食生活を適正に保つことが重要となります。
 
普段から動物性脂肪を控えたバランスのいい食事を心がけることが大切です。
 
また喫煙はHDLコレステロールを減らすだけではなく、LDLレステロールの酸化も促進します。
 
脂質異常症は治療しないでおくと、脳動脈、冠状動脈、下肢動脈などの動脈硬化性へと進展します。
 
また血中の中性脂肪が非常に高くなると、稀に膵炎を起こすこともあります。
 
このために肥満解消が早急に必要で、適切なダイエット、食事改善をしましょう。
 
藤樹の宿では少食ファスティングを指導し、
 
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