40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

少食ファスティングの基礎 玄米菜食 44 玄米食の基本 35  玄米菜食のエビデンス 18  医師たちが認める玄米食  18 玄米パワー09 なぜ米を食べなくなったか    

高度経済成長期真っただ中の1962年度の日本人1人当たりコメの消費量は118.3キロでした。

その後は、坂道を転げ落ちるように減少し、2016年度でその半分以下の54.4キロとなっています。

1962年度はご飯を1日に5.4杯(1杯精米で60グラム換算)食べていたのですが、

2016年度は2.5杯しか食べなくなった計算となります。

各地の農業試験場では品種改良を重ね、食味や食感にこだわった

新ブランドのおコメが続々デビューしていますが、

消費者のコメ離れには歯止めがかからない状態なのです。

コメを食べなくなった一方で、油脂類や肉類、牛乳・乳製品の消費はどんどん増加しています。

コメと同じように1962年度と2016年度を比べると、油脂類が5.3キロから14.2キロと2.7倍、

肉類は7.6キロから31.6キロと4.2倍、牛乳・乳製品が28.4キロから91.3キロと3.2倍となっているのです。

コメ離れの原因はこうした食生活の西欧化に加えて、高齢化で食が細くなる人が増えていることや、

人口減などさまざまな要因が組み合わさっています。

近年では、「太らないためには、炭水化物は取らない方が良い」といった

糖質オフダイエットブームも起こっています。

農林水産省14年度にまとめた「主食用米消費動向の中期的変化及びその要因分析調査」では、

夕食にご飯類以外を選ぶ理由として

「いろいろな種類の主食を食べたいから」が約半数を占めています。

方、時間に追われる朝は、

特に「短時間で食べられる」「準備や片付けに時間がかからない」などの理由で

ご飯以外の主食を選ぶ傾向です。

総務省の「家計調査」(2人以上世帯)によりますと、

2011年に一般家庭の食料品への支出額で、初めてパンがコメを上回ったのです。

2012年はわずかにコメが再逆転したものの、

2013年以降、パンへの支出が上回る状態が続いています。

和食は13年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録され、

海外では「健康的な食事」として人気が高まっています。

米を中心とした世界に誇る日本食です。

農林水産省が、ユネスコ無形文化遺産に登録申請した際に定めた「和食」の定義には、

下の4項目が上げられています。

①多彩で新鮮な食材とその持ち味の尊重

②栄養バランスに優れた健康的な食生活

③自然の美しさや季節の移ろいの表現

④正月などの年中行事との密接なかかわり

果たして豊かな日本食の回復は可能なのでしょうか。