40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

断食救人類の書 257 少食は救国、救人類となる 43 藤樹の宿が進める超少食で食糧危機に対応 02   甲田療法・生菜食とは 02 

医師であり医学博士であった甲田氏の甲田療法は多くの難病を救うことになります。

その甲田療法の中核は生菜食でした。

この実践の効果は、確かに多くの甲田医師の著作で明らかなのですが、

私は断食25年の経験から、

来るべき想定される食糧危機管理から見るとふさわしくないと考えます。

医師としての病気を治すという甲田療法としては、

甲田医院という医療機関の中で実践できたあくまで医師の処方としての生菜食なので、

医師でもない者や医療の根拠なき立場では、

実践することは極めて困難であるからです。

つまりイザ、鎌倉の危機の時に

甲田療法としての生菜食を実践するのは不可能ではないかと思います。

まず生の玄米粉そのものが私の経験から食べることが極めて困難であり、

玄米はやはり圧力鍋で炊いて、

それをおにぎりにして保存することが最適なのです。

また玄米の粉は、年齢とともに噛むことが非常に困難となります。

そして甲田療法としての生菜食で災害時の非常食となると

生玄米の粉は長期保存ができません。

もちろん冷凍した玄米ご飯の方がいいのではないかと思います。

いずれにせよ、どのような災害が襲ってきても、

まず、長期化を考えるとそもそも玄米食ではなく、

生水で長期の断食をすることを戦略的に考えなければならないのです。

断食本来は本断食といって水だけのことを意味します。

もし大震災が起これば、食糧確保も大事ですが、

まず水さえ確保しておけば誰でも2、3日は死ぬことはありえず、

救援隊が来るまで持ちこたえられます。

まず水で2、3日耐えられるファスティング訓練を全国民がする必要があります。

そして次には少食プログラムへの移行です。

そのために非常食をこれまでのようなインスタント食品ではない品目を

揃えなければなりません。

昔から戦争では兵糧攻めという戦法がとられました。

この時に守る側の用意したのは大量の食糧ではなく、水です。

中でも有名なのは映画で何度も描かれた最後の砦、マサダです。

マサダからローマ帝国に降ったヨセフスが後に「ユダヤ戦記」を詳細に書きましたので、

その様子が分かります。

元来、ユダヤ人は断食する民族でしたので難攻不落のマサダに立て籠もって

ローマ軍と対峙し、数年間の抵抗ができたのは、まさに水だけの戦いでした。

水だけの訓練はわが国民の必須の災害の備えとなります。

紀元70年陥落しますが、この砦の崩壊とともに

ユダヤ人たちの全世界への離散が加速していきましたた。

そして今日、イスラエル軍の新兵たちは、夜にこのマサダの遺跡に上り、

片手に銃、片手に聖書を持ち、

大地に見える「マサダは二度と陥落させない」という火文字を

しっかり脳裏に叩き込まされるといわれています。

断食訓練をともなうのはいうまでもありません。