ファスティング(断食)で改善可能な症状 100 甲田療法の分析 03 超少食ファスティングの原則
6・少食ファスティングの原則
まずは朝食を抜くことから始まるのが少食の基本です。
そして以後、食事の量を減らしていきます。
まさに腹八分、七分への移行です。
この移行をしっかり身につけていただくのが、藤樹の宿で滞在する意味なのです。
甲田療法ではこれを「半日断食」と言われていますが、私はコルナロ方式、つまり「極少食」または「超少食」と名付けています。
7・適正な体重
藤樹の宿から帰っても体重が減り続けたという方はないようですが、どこが目安でしょうか。
甲田療法では適正体重が目安だとしていますが、藤樹の宿でもそれに準じています。
BMIは下記の計算式で求めることができます。
基準値は1994年にWHOが発表しましたが、外国人と日本人では体格や生活習慣病が異なるため、
日本人の基準値は男性が22.0、女性が21.0と決められています。
BMI=体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))
BMIの基準値は統計的にみて最も病気にかかりにくい健康的な数値とされ、
この数値から離れるほど有病率が高くなる傾向があります。
標準体重の求め方は数種類ありますが、世界的にも広く採用されている下記の算出方法です。
標準体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22
甲田医師は、21を掛けた方がいいということですが、私は22でいいと思います。21だと痩せすぎです。
8・少食の注意点
甲田療法では、基本は生菜食です。肉、油中心の西洋食ではなく、日本食です。
マクガバンレポートで世界一の食と評価された元禄以前の食事、玄米菜食にすべきです。
甲田療法では、発酵食が不足しています。
これをカバーしているのが藤樹の宿方式です。
つまり「発酵薬膳ファスティング」です。
9・自分の適食をみつけよう
これからは自分にあった食事法を自分でみつけていきましょう。
ベースは甲田療法がいいことはいうまでもありませんが、甲田療法が厳しすぎてついていけない方もあります。
発酵玄米、発芽玄米も大いに結構です。
また、藤樹の宿で食べていただく発酵食も自分にあうものに転換してください。
そして藤樹の宿では、適食を提案していますので、それを実践していくように心掛けてください。
10・甲田療法紹介を終えるにあたり
これまで100回にわたり、甲田療法ならびに甲田療法で難病などさまざまな病気が改善されてきた方の証言を紹介してきました。
これから私たちは、甲田療法を応用した藤樹の宿方式をめざしていきます。
多くの方が、藤樹の宿方式で、健康を維持し、回復してください。