40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

超少食実践者 ルイジ・コルナロとはどんな人

ルイジ・コルナロの「無病法」は日本語で翻訳され、PHP研究所から出版されています。
そして翻訳者自身がかなり長文に渡って、解説しておられますが、どうもファスティング経験がない方のようです。
ブタイトルの「極少食」は、ファスティングそのものなのですが、
ァスティングの視点が欠如しているために解説がピンボケなのです。
さらにコルナロは敬虔なカトリック教徒です。
どうも翻訳者は、クリスチャンではないようなのでコルナロが語る言葉が、
聖書的バックボーンがなく、解説するのはかなり無理があります。
ですからすべての解説が、かなりちぐはぐなものとなっています。
そこでこの本のコルナロ語録を紹介しつつ、聖書を理解し、
断食施設で「超少食ファスティング」を担っている立場から解説をしていきたいと思います。
「コルナロ会」として少食を推進していく会の名前にしようと思いますので、読んで分かり易く、コルナロをもっと親しくなじむように連載をしていきます。
コルナロはヴェネツィア共和国に1464年に生まれました。
そして102歳で召されました。
同時代に活躍したイタリア人では、レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519)、ミケランジェロ(1475-1564)がいます。
この二人は、日本でも美術史上、誰でも知っています。
しかし、二人とも貴族の使用人だったのでまだそれほど有名ではなく、逆にコルナロは自ら貴族で共和国への貢献、
そして高齢になって書いた食と健康に関する本などでヨーロッパでは、最も知られたイタリア人だったのです。
コルナロはヴェネツィア共和国4人の国家元首キプロスの女王まで出す名門に生ましたが、
若き日に貴族仲間と暴飲暴食に明け暮れて、30歳で多くの病気を抱え、40歳で生死の淵をさまよいます。
遂に医師団から「あなたは普通の食事を少食にすること、できれば最小限に減らした超少食に徹することであり、
これ以外に助からない」と宣告されます。
そしてコルナロは医師団のいうように超少食に徹していきましたら、数日のうちに回復し、
1年後には完全な健康体になっていました。
そして性格も大きく変わりました。元気になったコルナロはヴェネツィア共和国の農業増産に寄与し、多くの実績をあげていきます。
公職は、はヴェネツィア共和国支配下にあったパドヴァの行政長官。そして建築学を生かして、
自分の広大な本宅や依頼されていくつかの豪邸を建設しています。
また、80歳になっても乗馬、山登りなどをして、読書に親しみ、戯曲も書いています。
何よりも80歳台で書いた「健康長寿法」、「節制の生活」などの小冊子は全ヨーロッパでよく読まれています。
102歳にまで病気には無縁で、眠るように召されたようです。
彼は100歳の時に「わたしはこれまで、老年というものがこれだけ素晴らしいとは知らなかった」と語っています。
藤樹の宿を運営している私も、彼のような老いを経験していきたいものです。
ps
この原稿書き終えてから、25年ぶりに念願の宿便がどわっと出ました。コルナロのように超少食を開始して、8ヶ月目です。そして体重を先ほど計りましたら、3kg落ちていましたので、3kgの宿便が出たことになります。この8ヶ月の宿便除去の体験は、いずれ「私の断食体験記」で書くことにします。