断食救人類の書 118 超少食・食事術 07 玄米食にする 04 続・豊富な玄米の成分
更に豊富なビタミンFがあります。
脂肪代謝と関係が深く、これが不足しますと皮膚がカサカナになっていきますし、
排卵不全、血尿を起します。白米にビタミンB1を入れた強化米というのもありますが、
化学から作られたビタミンB1を入れても吸収されませんから無駄なことです。
また玄米には脂肪、タンパク質、ミネラルが多く含まれていますので、健脳、スタミナ食として重要な働きをします。
白米ばかり食べて、玄米に含まれているものを補うと必然的に多くの副食を摂ります。
これが大食となっていきます。
少食ファスティングには、玄米を食事せずして、継続は不可能です。
白米中心ですと他にも不足するカルシウムをクスリで補う方もありますが、
これは結石や胆石をつくるもとになります。
マクガバン・レポートで江戸時代前期までの玄米食を基礎にした日本食こそ
世界一の理想食と提唱しましたが、
よくぞ分析してこのようなことを日本人ではないアメリカで提唱してくれたものです。
確かに玄米食であったがゆえに戦国時代に重い兜や鎧をかぶりながら戦争をしたわけで、
物凄いエネルギー消費の戦国時代に玄米は必然でした。
しかし、江戸中期になると江戸では白米が流行して、江戸病が生まれます。
今も日本は白米、精製された白パンが主流となっていますので、
がんをはじめ生活習慣病が増加しているわけです。
まさに江戸病は現代日本病なのです。
ただ玄米にも欠点があります。それはマグネシウム、リンが多い代わりにカルシウムが少ないことです。
胡麻の持っているカルシウム、ビタミンB類や良性タンパク質、脂肪も豊富で、
細胞に活力をつけてくれますし、精神安定の健脳食なのです。
アンチエイジング医学の第一人者である白澤卓二医師が、
「白米中毒」という本を書いておられますが、
白米中毒は、京都の貴族、江戸時代中期から将軍が食べ始めました。
日本人の一般庶民は、玄米、雑穀、イモ類でしたが、
江戸ではグルメに溺れた将軍たちは精米技術の進化でますます白米になり、脚気で短命となります。
徳川政権後半は、実に短命な将軍たちだったのです。
明治になっては、陸軍に入れば銀シャリ(白米)をたらふく食べることができるという宣伝で入隊した者も多く、