断食救人類の書 15 飽食の日本 13 骨粗鬆症
骨粗鬆症は、骨がもろくて骨折しやすい状態になる病気です。
骨の丈夫さを表す指標である「骨量(骨塩量)」は20歳前ぐらいにピークに到達し、
れ以降は年齢とともに少しずつ低下していきます。
女性に多い理由の一つは、ピーク時の骨量が男性よりも少ないことで、もう一つは閉経後に骨密度が急速に低下することです。
若いころに過剰なダイエットをしていると、ピーク時の骨量がより少なくなるので、
歳をとってから骨粗鬆症になりやすくなると言われています。
骨粗鬆症の方が骨折するとスポーツなどによる骨折と違い、治るのに長い時間がかかります。
とくに足の付け根の部分を骨折が問題で、これが起きると治るまで歩行できないために、足の筋肉が弱くなって、
そのまま寝たきりになってしまう場合があります。
骨粗鬆症と密接な関係がるのがロコモティブシンドローム(運動器症候群・以下、ロコモ)問題があります。
筋肉や骨、関節など、運動器の問題のため、自分一人で移動することに何かしら支障が起きている状態のことをいいます。
片脚立ちで靴下を履けない、家の中でつまずくことがある、
階段を上るのに手すりが必要、などが当てはまる場合はロコモの可能性があり、
そのままでは将来的に介護の必要性が高くなると言われます。
食事の量やバランスが悪くて栄養が十分でないことや、
からだを動かさずに運動量が少ない生活習慣などを背景として筋肉の量が減り、
そのためにさらに運動量が減るという悪循環の結果、
サルコペニアはより進行してしまいます。
ロコモと同様に、将来的に介護が必要になる可能性が高くなります。
痩せている人が該当することが多いといわれますが、筋肉太りでなく、脂肪太り(運動量が少ない肥満の人に多い)場合は、
老人の低栄養でロコモやサルコペニアが加速するので、このために肉食中心の食生活をという放送でしたが、
本来、タンパク質不足という専門家の指摘だったので、決して肉だけではなかったはずです。
私は大豆を中心としたタンパク質が日本人には適していると報道すべきだったと思います。
藤樹の宿では、大豆を中心とした発酵食を提供し、量を少なくした少食ファスティングで十分、カバーできます。
本来、肉食に適していない日本人は、大豆を中心とした植物性たんぱく質の活用が豊富な国民です。
納豆、味噌、醤油、豆腐など動物性肉に依存しない食文化を築いてきた長い食の歴史があります。
もっと日本の食に自信をもっていきましょう。