40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

断食救人類の書  16 飽食の日本  14  摂食障害

摂食障害とは、単なる食欲や食行動の異常ではありません。
 
1・体形・体重に対する過度のこだわりがある
 
2・自己の身体イメージに歪みがある
 
3・体形・体重の変化が自己評価に過剰な影響をあたえること
 
などという心理的要因をもつ障害です。
 
大きく分類しますと、神経性食欲不振症(拒食症)と神経性過食症過食症)で、
 
どちらにも分類できない「むちゃ食い障害」などもあります。 
 
拒食症も過食症も、自己誘発嘔吐(さまざまな方法で食べたものを吐き出す)や
 
下剤を乱用するなどの異常な排出行為を伴うかどうかによって、さ
 
らに下位分類されています。
 
異常な排出を伴うものを「排出型」、伴わないものを「非排出型」と呼びます。
 
排出型拒食症と排出型過食症は、平均体重の80%を基準にして区別しています。
 
平均体重の80%未満が拒食症、80%以上が過食症ということになります。
 
どちらも食べる量は関係ありません。
 
摂食障害(拒食、過食)が日本で増加し始めたのは1970年代です。
 
日本はアメリカやヨーロッパの先進国と同じ割合となっています。
 
まず男女別の有病率は女性が9:1と圧倒的に女性に多い障害です。
 
しかも先進国で高度に工業先進国に極端に多く、しかも都市部に集中しています。
 
世界的にみても発展途上国、旧共産諸国などにはほとんど見られないようです。
 
日本では2 - 3%と言われていますが、心療内科や精神科での治療に抵抗があり、
 
潜在的な有病率は、倍になるようです。
 
15年前に実施された中学・高校・大学生を対象とした大規模な実態調査では、
 
女子学生の50人に1人が拒食症で25人に1人が過食症
 
10人に1人がその予備軍とのことですから、
 
この15年間に拒食症は2倍、過食症3倍に増加しているのではないかと思われます。
 
心理的な要因は、 摂食障害心理的要因は、「やせ願望」と「肥満恐怖」に集約されます。
 
非排出型拒食症は「やせ願望」によって、排出型拒食症と過食症
 
「やせ願望の破たん」と「肥満恐怖」によって特徴付けられます。
 
「やせ願望」(拒食)→「やせ願望の破たん」(過食)→「肥満恐怖」→「やせ願望」というサイクルが、摂食障害の本質といえます。
 
治療は二つの治療法が用いられます。
  
 
 
初めに一般的な「認知の歪み」(物事の感じ方や考え方の偏り)を学習し、
 
本人の認知の歪みを確認します。
 
次に、本人の認知の歪みと拒食行動や過食行動との「関連付け」をおこないます。
 
そして行動変容(問題となる行動を実際に変えること)を課題として実践し、
 
認知の歪みの修正をめざします。
 
 
 
対人関係療法では、摂食障害の一つの重要な原因を、
 
「成長に伴う役割の変化」への不適応と捉えます。
 
この不適応は本人だけでなく、親などの重要な他者にも生じています。
 
そのため、他者との「役割期待のずれ」に焦点を当てて、
 
「変化への適応」の促進をめざします。
 
拒食や過食という症状を直接的には問題にせず、「症状の原因はあくまで病気であり、
 
本人に責任はない」と考えます。
 
つまり、症状を慢性化させている要因としての対人関係を問題とするわけです。
 
 
藤樹の宿では、このような療法も対応しつつ、超少食ファスティングで傷ついた体をまず休ませて、
 
傷を癒していただくように配慮しています。