40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

健康リスクマネジメント 31 病気の方程式 22 食品添加物 13 人工甘味料は危険 06 食欲とドーパミン

私は25年間、断食施設を運営していますが、

一番多く扱ったのは過食症の方たちです。

過食症の問題には今回は言与しませんが、ドーパミンは食欲と密接な関係があります。

まず食事を始めたらドーパミンが分泌されます。

そして食欲が増していきます。

それが連続していくと食べものを想像するだけでもドーパミンは分泌されます。

その研究がマックス・プランク研究所で

神経回路トランスレーショナルリサーチ(橋渡し研究)グループを率いる

マルク・ティットゲマイヤーさんの研究がフォーブス誌に紹介されていました。

博士は「1度目のドーパミン放出は、報酬と知覚に関連した脳領域で起きるが、

(食べ物を)摂取したあとの放出は、

報酬と知覚よりも高次な「認知」機能に関係した別の領域でも起きた」と語っています。

この研究はまた、ミルクシェイクを飲みたいという被験者の欲求と、

最終的に放出されたドーパミンの量の間に、あるつながりを発見したのです。

欲求が大きければ大きいほど、1度目に放出されるドーパミンの量は多い一方で、

胃に到達したときの放出量は少なかったといいます。

この発見は、人間の「食欲」は一般的に、

われわれが最終的にどれだけの量の食べ物を摂取するかを上回る

という考え方を裏づけるものだ。

ステーキやチーズケーキの最初の数口は、食欲の強さと見合っているが、

束の間の快楽を求めてせっせと口に運び続けるあいだに、

高揚感は少しずつ小さくなる」といいます。

この研究で私たちの自制心を日ごろから打ち砕く有力な脳内物質が、

1度どころか2度も大量に放出され、私たちの食欲は煽られているということです。

ごちそうを前にした時は、その点を念頭におかないといけないのです。

そして食事への快楽の願望が強くなればなるほどドーパミンは過剰分泌され、

食べ過ぎから過食にまで至ります。

過食は食べているときは一時的な快感、興奮、満足感は得られますが、

その快感はこの論文のように小さくなり、再度、暴食へと衝動的に走り出します。

それが過食症となりますので、その実態を目の当たりに見てきました。

まさに 食べ過ぎ症候群や過食症は薬物依存症と同じであり、

食べ過ぎ症候群の方は薬物やアルコール依存も引き起こしています。

過食症について「デジタル大辞泉」は

・・・摂食障害の一種。心理的な原因から、食べずにはいられない状態。

大量に食べては吐くなどの症状がある。

拒食症(神経性無食欲症)の反動として起こることもあり、思春期の女性に多い。

神経性大食症。神経性過食症BNbulimia nervosa)という。