断食救人類の書 14 飽食の日本 12 メタボ
肥満症とメタボリックシンドロームは、どちらも肥満のために起こる病気なので、重なり合う部分が多いのですが、少し異なります。
まずは両者の共通点である「肥満」について解説します。肥満とは、からだに余分な脂肪がついている状態をいいます。
医学的に「BMI」という尺度が使用されています。
BMIは、体重(kg)を、メートルで表した身長で2回割り算して計算します。
この答が18.5以上25未満になれば普通体重、18.5未満なら低体重(やせ過ぎ)で、25以上の場合が肥満です。
身長160cmで体重65kgの人を例にとると、65÷1.6÷1.6=25.39。
この人はBMIが25.4なので、肥満となります。
そこでまず肥満症とは何かです。
肥満に該当する状態、つまりBMIが25以上で、かつ、肥満による健康への悪影響がもうすでに現れている場合であり、
あるいは「内臓脂肪型肥満を指す病名をいいます。
前者の「肥満による健康への悪影響」の主なものを挙げると、
ひざの痛みや腰痛、睡眠時無呼吸症候群などです。
後者の「内臓脂肪型肥満」とは、おなかの出っ張りが特徴の肥満のことで、中年男性によくみられます。
医学的には内臓脂肪面積が100cm2以上のときに内臓脂肪型肥満と診断されますが、
一般的にはウエスト周囲長で代用されていて、男性は85cm以上、女性は90cm以上の場合に該当します。
ではこのような「肥満症」と「メタボリックシンドローム」の違いですが、肥満症で命に直結する動脈硬化に焦点を当て、
その予防と早期治療のために診断するのを「メタボリックシンドローム」といいます。内臓脂肪型肥満で、
血圧や血糖値、血清脂質で軽度の異常であってもいくつもが重なっている状態をいいます。
いずれも列記とした肥満症もメタボリックシンドロームも医学的には疾患(病気)なのです。
つまり、単に「ああ太ったな」では済まされない、即、治療を開始しなければならない状態なのです。
実際に数字で見ますと
1・肥満症では高血圧の頻度が2.9倍
3・1kgの減量でLDL-C(悪玉コレステロール)が1mg/dL低下する
この二つの病気はとにかく減量するしか方法がありません。そして宿便を出すべきです。藤樹の宿では徹底した指導で二つとも対応できますので、私たちにお任せください。