40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

超少食実践者 コルナロ語録・解説 06 妥協は命を失う

【コルナロ語録 06】
友人や親せきの度重なる忠告を押し通すことができず、長年続けてきた超少食から、
少しだけその量を増やしたことがあった。
彼らはあなたの量では栄養不足になるからだというのであった。
私はその忠告に対してこのように説明したのである。
「そうではないのだ。自然な体は、ごくわずかの量で満足するようにできているのだ。
事実、少ししか食べない私を見よ。
長年にわたって健康であり、旺盛な活動を続けているではないか。
それでも食事の量を問われるのなら、むしろ私自身は減らすべきである。
なぜなら高齢になればなるほど、胃腸は弱くなるからである。」
 このような格言を知らないのか。
「長寿を欲する者は、少食に徹せよ。」
 しかしあまりにもしつこいのでそれに同意して、少し分量を増やしてみた。
私の身のことを心配する家族や友人に対して喜ばせたかった。
そしてパン、卵、少しの肉、スープなど正確には勝手増量してみたのだ。
1日の総量で350gを400gに、そしてワインを400㏄を450㏄に増量した。
ところが10日後、元気で爽快な私が不機嫌、憂鬱、なにもかも面白くなくなり、
遂に脇腹に激しい痛みが出て、22時間も続き、熱が出て35日間も続いた。
そして死に淵をさまよう羽目になったのだ。
そこで私は長年の超少食に戻したのである。
すると弱っていた体はみごとに回復したのである。
この教訓から、医者は患者を診察する時に、まず飽食を戒め、
節食(超少食)をすすめるべきである。
そして快復後も超少食の生活を続けるならば、病気になることはないのである。
 
(83歳の講和-01「無病法」33-34頁から)
 
 
 【解説 06】
コルナロは長年(83歳の時に書いているので4年前、
つまり79歳の時、つまり約43年間に続けていた)超少食でした。
しかも、この効果は明らかでしたが、周囲があまりにも心配して、
量を増やせと忠告するので、しぶしぶ同意したのです。
そして、食の量を増加したところ、死の淵をさまようことになったという回想です。
これは私も試しに昨年の秋でしたが、あまりにもおいしいサツマイモが送られてきましたので
2週間ばかり、サツマイモをガスコンロで石焼き芋のように焼いて食べました。
それも食事は少食でしたから、それ以外におやつとして食べた訳です。
するとどうなったか。体重はみるみるうちに増加して、腹がはってしまい、
お腹の調子は完全に崩れて悪化してしまいました。
これに気が付いてすぐストップして、サツマイモは食べず、味噌汁の具にして、おやつは禁止としました。
そして本来の穀物菜食と発酵薬膳の少食に戻しましたところ、すぐさま調子よくなりました。
このささやかな体験を通して、コルナロのような死の淵まではいきませんでしたが、
やばいと思ったのは事実です。
これは体験しないと分からないことです。
コルナロのように超少食が身に刻み込まれている場合、妥協はすべきではありませんでした。
この経験から二度と量は増やさず、超少食に徹して102歳までの長寿を全うできたのです。
このコルナロの経験から、食のコントロールは容易でないことが分かります。
藤樹の宿では、こうしたコルナロに代わって、
どんなに意志強い方で誘惑に負けますので、藤樹の宿が、水先案内人を務めます。
藤樹の宿にお任せください。
必ず、長寿へとあなたを導きます。