ファスティング(断食)で救国をー30―日本国民はすべて、甲田光雄医師の断食のススメを聞いて食い改めよう 02
私は断食民族ユダヤ人のことは頻繁に書いています。しかし、日本は仏教伝来から、1500年経ていますので、仏教の断食も紹介しなければなりませんが、さいわいなことに甲田光雄医師は、筋金入りの熱心な仏教徒です。
このことを鋭く指摘したのは、I・ペンダサンこと山本七平さんの書いた「日本人とユダヤ人」(1977年発行で300万の大ベストセラーとなった)です。ペンダサンは日本の仏教には、厳しい戒律を省いた親鸞の教えが広まり、何をしてもいいような仏教になっていると批判しました(戦国時代、浄土真宗の政治的乱脈等)。
【甲田医師による仏教による食事観】
・・・僧侶が食事に臨んで起こすべき5つの想念、いま永平寮において、すべての僧が合唱する「五観の偈(げ)」を参考までにかかげます。
1・ 一つには功の多少を計り、彼(か)の来処(らいしょ)を量る。
2・己が徳行の全欠を忖(はか)って供(く)に応ず。
3・三つには心を防ぎ過(とが)を離るるは貪等(とんとう)を宗とす。
4・正に良薬を事とするは、形枯(ぎょうこ)を療ぜんが為なり。
5・成道の為の故に今此の食(じき)を受く。
このように仏教の食事観は、徹頭徹尾もののいのちを尊重するところから出発しています。そしてこのような生活こそ、じつは真の健康と叡智を生む道であると説いているのであります。
すなわち、他のいのちを大切にするということが、そのまま己れの生命を最もよく生かす健康法でもあるわけです。ここに宗教・医学一体の考えが説かれているのをみることができます。
1・少食によって毎日くり返す殺生をできるだけ慎しみ控えること。これが、生きものに対する慈悲の心であります。
2・少食によって完全に消化吸収された栄養できれいな血液をつくり、これを全身の四百兆にも及ぶ各細胞に供給することにより、組織は生命力に満ちた活動を続行することができます、これすなわち、四百兆の細胞に対する愛の行為であります。
3・少食によって腸内の腐敗発酵がとまり、腸内細菌叢に住みよい環境を与えることになります。これも腸内細菌叢への愛の行為であります。
「藤樹の宿」ではこうした真剣な断食を求める方に施設を開いています。いつでもお越しください。