40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

市販の飲み物対処法 05 市販の飲み物は要注意 05 コカ・コーラゼロの怖さ 01

1・ホルモンに作用する

私たちが食事をすると、デンプンや砂糖などの炭水化物や

糖質は消化管で単糖(ブドウ糖、果糖など)まで分解(消化)され吸収されます。

吸収されたブドウ糖は血液中に入り血糖値は上昇します。

血糖値上昇のシグナルを膵臓が感知し、膵β細胞からインスリンが分泌され、

肝臓や筋肉でのブドウ糖取り込みが促進されます。

取り込まれたブドウ糖はグリコーゲンなどに変換され貯蔵されます。

このようにして血糖値は下がり、一定の血糖値となるよう調節されています。

また、インスリンは脂肪細胞でもブドウ糖の取り込みを促進します。

取り込まれたブドウ糖中性脂肪に変換され蓄積されます。

脂肪組織(脂肪細胞)は過剰なブドウ糖高血糖)の毒性(ブドウ糖毒性)から

私たちの身体を守る働きもしてくれていた訳です。

しかし、過剰のインスリンは肥満の原因にもなります。

これが「インスリンは肥満ホルモン」と呼ばれる由縁です。

最近、人工甘味料を摂取した時の血糖値とインスリン分泌が、

①血糖値は上昇しインスリン分泌は亢進する、

②血糖値とインスリン分泌に変化はない、

の相反する研究報告がなされ論争中です。

どちらの説でもダイエットソーダが肥満の原因になるという機序を

次の様に説明しています。

 

・「血糖値上昇、インスリン上昇」説

 人工甘味料摂取後、血糖値が上昇するとインスリン分泌が

促進され血糖値が下がる。

すると、摂食中枢が刺激され摂食行動をとるようになり、

過食から肥満になる。

 

・「血糖、インスリン不変」説

人工甘味料を摂取すると味覚は甘いもの(糖分)を摂取したと誤認識(勘違い)し、

それが脳に伝達され「血糖値が上昇する」というシグナルになる。

しかし、実際には人工甘味料では血糖値は上昇しないため、

脳(神経)と身体の間に乖離(混乱)が起きる。

それを是正するために、摂食中枢から「摂食命令」が発令され、

食事をすることにより血糖値を上昇させようとする。

それが過食に結び付き肥満となる。

 

2・味覚を鈍化させる

強力な甘みを持つ人工甘味料は薄めて使われます。

しかし、この甘味の強い人工甘味料に慣れてくると、

甘味に対する感覚が鈍ってきます。

以前はコーヒーにパルスイート(アスパルテームの商品名)1つだったのが

今では2つ更には3つ、というように次第に増えていきます。

そうなると、自然の甘さの果物や天然甘味料を使用したお菓子を食べても、

その甘みでは満足できず、ついつい食べ過ぎたり、

砂糖を追加したりするようになります。

その結果、カロリーのオーバーとなり肥満を招きます。

また、甘み以外の味覚も鈍感になり全体的に濃い味付けとなっていきます。

例えば、塩分の摂取量が増え血圧が上昇するなどといった弊害が

生じるかもしれません。

舌の味蕾にある甘みを感じるセンサー(甘みセンサー(註2))は、

分子量や化学構造が異なる糖類(ショ糖、ブドウ糖、果糖、麦芽糖)、

甘みアミノ酸、甘みタンパク質、さらに人工甘味料も感知できるそうです。

さらに、この甘みセンサーは舌だけでなく胃や腸、

膵臓にもあることが分かってきました。

特に、胃にある甘みセンサーが甘味を感知すると、

グレリンが分泌されます。

グレリンは胃などから分泌されるホルモンで、

脳の視床下部に働いて食欲を増し、

成長ホルモンの分泌を促進させる働きがあります。

食後に甘いデザートを食べても、まだ食欲を感じるのは、

このグレリンの作用と考えられています。

人工甘味料の甘さも、同じ甘みセンサーで感知されますから、

ここでグレリンが分泌され、さらに食欲が増えるということになります。