酵素栄養学ライフスタイル 34 酵素栄養学の食事バランスとは 07 白砂糖が害あって益なしの理由 02
④血糖値が急に上がってしまう
精製されて転化糖を加えてある上白糖は、
カルシウムなどのミネラルを含む黒砂糖に比べてカルシウムなどの
栄養が少ないのが特徴です。
そして転化糖は吸収がとても早いので、血糖値が急激に上げる効果があり
注意が必要です。
血糖値が急に上がると、インスリンというホルモンが通常より多く出て
血糖値を下げようとするため、体に負担がかかります。
食事のたびに血糖値が急激に上がるような食品を摂っていると、
インスリンの枯渇により糖尿病を発症しやすくなったり、
血管が傷んで動脈硬化症になる場合があります。
これらの原因の大本は白砂糖を摂りすぎることなので、体に悪いと言われるわけです。
⑤胃腸の働きが悪くなる
原材料が植物でも、上白糖のような転化糖が多く栄養のない白砂糖が体内に入ると、
胃腸の働きが一時的に止まる糖反射が起こることが研究で明らかになっています。
胃の中に咀嚼した食べ物が送り込まれると、
胃酸を分泌して溶かしながらぜんどう運動によって食べ物を腸へ送り、
栄養素を吸収します。
しかし糖反射が起こると約15秒に1回のぜんどう運動が、
15分~1時間止まってしまうため、
胃酸過多などの原因となり胃腸に負担がかかることが体に悪いと言われる理由です。
⑥太りやすく・疲れやすくなる
精製され転化糖が含まれた上白糖はブドウ糖の形で吸収され、
ビタミンB群の助けを借りて体内でエネルギーになりますが、
摂りすぎるとビタミンB群が不足することになります。
その結果、上白糖が多く含まれるものを食べても体内で
エネルギーにならず体は疲れていくのです。
また、エネルギーにならなかったブドウ糖は脂肪に変わって
体内に貯蓄される効果があるので、太りやすくなります。
更に上白糖を摂りすぎるとビタミンB欠乏症となり、
めまいや貧血、心疾患やうつになるリスクも出てくるという理由で
体に悪いとされています。
⑦精神が不安定になる
上白糖は、原材料であるサトウキビなどから抽出した糖分を精製して作られるため、
他の砂糖に比べて非常に消化吸収が早く血糖値を急上昇させやすいのが特徴です。
血糖値が急激に上がることで下げようとするホルモンが大量に放出され、
一時的な低血糖が起こると脳の活動が鈍ったり集中力がなくなったりします。
そして低血糖が繰り返されることでイライラやうつのような状態になり、
精神的に不安定な期間が続くと、うつ病やパニック障害になる危険性があります。
また、白砂糖には脳の中の幸せホルモンと呼ばれる
ドーパミンを分泌させる働きが有名です。
多すぎるドーパミンは感情の起伏を激しくさせ、
更に甘いものへの欲求が強まる中毒状態を引き起こします。