40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

ハーブ療法 03 心の病 03 ホップを使用する 

心の病を癒すハーブの第3弾は、「ホップ」です。

ビールの主要な原料の一つとして知られています。

アサ科のつる性多年草で、雌雄異株です。

和名はセイヨウカラハナソウ(西洋唐花草)。

ビールの苦味、香り、泡にとって極めて重要で、雑菌の繁殖を抑え、

ビールの保存性を高める働きがあるのでビールには欠かせないハーブです。

人々の健康に役立つ様々な働きを持つため、

古くから広い地域で治療に用いられてきました。

中世ヨーロッパでまとめられたハーブ事典には

鎮静、育毛効果を利用された記録があるほか、

アメリ先住民族では伝統的に薬草として、

インドの伝承医学アーユルヴェーダ

中国医学では不眠の薬として利用されてきました。

筋肉を弛緩させてリラックス効果を得るほかのハーブと異なり、

ホップは穏やかに神経に作用するため、

上手に活用することで緊張や不安感をやわらげる効果が期待できます。

不眠、リラックス、抗ストレス、消化促進・健胃、神経性の便秘や

下痢、腹痛、高血圧改善などに効果があるとされ、

民間療法的には皮膚の擦り傷や切り傷、膀胱炎などにも利用されていました。

12世紀ごろからビールの原料としてホップの栽培がヨーロッパで広まり、

現在では、ホップに含まれる精油成分や乾燥ホップに含まれる物質が

穏やかな鎮静作用を持つことが明らかになっています。

ホップは優れたホルモン様作用があることから、

月経前症候群による過度の緊張や生理痛、

不安・不眠といった更年期障害の諸症状を緩和してくれます。

また、利尿を促す効果もあるため、体液の鬱滞を取り除き、

泌尿器系からの毒素の排出を早めてくれます。

これが肝臓の働きと連動して血液浄化作用を持つことにより、

皮膚のトラブルを解消して、透明感のある肌づくりをサポートしてくれます。

ポップ抽出物が配合された化粧品を使用すれば、

肌を柔らかくしなやかに保ち、しわを防いでくれます。

ただし、男性にとっては性欲減退を招く可能性がありますので注意が必要です。

ホップは鎮静作用が優れており、落ち着かない時や不安な時、

ストレスを感じている時や眠れない時などに効果を発揮します。

乾燥したホップの花を枕の詰め物として使用するハーブピロ―がありますが、

眠気を誘うものとして使用され、不眠対策に効果があります。

ホップの毬果の中には、黄色い粒状のホップ腺が付いています。

ホップ腺には結晶性苦味成分のフムロン、ルプロン、芳香成分のフムレン、

ミルセンなどが含まれており、ビールの苦味と爽快な香りを生み、

ビールの泡持ちを良くする重要な働きを担っています。

また、過剰なたんぱく質を沈殿させるため、ビールの濁りを取り除く作用もあり、

雑菌の繁殖を抑えてビールの腐敗を防ぎ、保存性を高める働きも持っています。

ホップ腺に含まれるフムロンには、イライラや

不安、不眠を解消してくれる鎮痛作用があり、ケルシトリンには利尿作用があります。

ホップ成分には、コレステロール値や中性脂肪値、

血糖値の上昇を抑制する作用があることが報告されています。

ホップ抽出物の主成分であるイソフムロン類には、

血管の弛緩作用と血糖値の上昇を抑制する作用があることがわかり、

高血圧症状および糖尿病を改善する可能性が示されています。

また、動脈硬化についても、コレステロール中性脂肪の蓄積を抑制し、

血液中の善玉(HDL)コレステロールを増加させる作用があることが報告されており、

動脈硬化の初期症状を抑える効果も認められています。

ホップ成分には、スギ花粉症患者のアレルギー症状を抑制する

という報告もされており、花粉症予防効果が期待されています。

ホップ成分のイソフムロン類が肝臓のコレステロール中性脂肪の蓄積を抑制し、

血液中の善玉(HDL)コレステロールを増加させ、

肥満を防ぐ効果があることが報告されています。

ホップの持つ鎮静作用が全身の筋肉の緊張をほぐすことによって、

痙攣と腸の疝痛(せんつう)をやわらげるため、

IBS (過敏性腸症候群) 、憩室炎、神経性消化不良、消化性潰瘍、潰瘍性大腸炎

ストレス性の消化問題などの良薬として用いられてきました。

ホップの苦み成分には消化を助け、肝臓機能を促進する作用があり、

胆汁と消化液の分泌が促されることにより、食欲を増進させる効果を持ちます。

ホップには、女性ホルモン様物質であるフィストロゲンが含まれており、

女性ホルモンと似た働きをします。

したがって、加齢により低下していく

女性ホルモンをフィストロゲンで補うことができます。

このため、女性ホルモンのバランスの乱れから生じる

月経前症候群による過度の緊張や

イライラ、肩こり、冷え性、肌の老化、生理痛、

不安や不眠などの更年期障害の諸症状を緩和する効果があります。