40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

ハーブ療法 02 心の病 02 レモンバームを使用する

レモンバーム(英語:Lemon balm、メリッサ)は、

シソ科の多年生のハーブです。南ヨーロッパ原産で、

和名はコウスイハッカ(香水薄荷)、

またはセイヨウヤマハッカ(西洋山薄荷)といいます。

メリッサソウ。食べ物や飲料の香り付けや、ハーブとして医療に利用されてきました。

葉の形はミントにも似ており、シトラールなどの製油成分を含み、

レモンを思わせる香りがします。夏の終わりに、

蜜を持った小さな白い花もしくは黄色い花をつけます。

繁殖力が非常に強く、かつては人間より長生きすると考えられていたのです。

地上部は冬には枯れますが、根は数年生きるため、雪解けと同時に成長を始めます。

雪が積もる頃に出た葉が雪の下で枯れずに冬越しすることからもわかるように、

非常に耐寒性に優れています。

古代ギリシア名ではレモンバームを蜜源植物として珍重されていました。

ギリシア語でメリッサ(Melissa、メリッタ)は蜜蜂を意味します。

ギリシア神話ではメリッセウス(蜜蜂男)の娘(メリッサ)が、

蜂蜜を与えてゼウスを育てたといいます。

その後、中東では、強胃、強心、強壮作用のもった薬草であると

貴重な医療用ハーブでした。

古代ギリシャ・ローマの時代から

価値のあるメディカルハーブとして重視されてきました。

レモンバームをワインに漬け込んで、内用や外用で用いた記録が残っています。

ルネサンス期の医者であるパラケルススは、

レモンバームのことを「不老不死の万能薬」と呼んでおり、

葉がハートの形をしていることから心臓の病に効くと信じられていました。

現在では南ヨーロッパ、ドイツ、アジアを含む多くの地域で栽培されています。

また、私たちの脳内では、主に海馬や前頭葉が記憶力や学習力、集中力を担っており、

その維持には複数の神経伝達物質が関わっています。

その中でも、特に記憶力や学習力に関わるものとして、

アセチルコリン」が知られています。

アセチルコリンは、大豆や卵黄に多く含まれている

レシチンという物質を摂取することで、脳内で作ることができます。

脳内のアセチルコリンの量が高まれば記憶力や学習力が高まりますが、

加齢や病気により脳内でアセチルコリンが十分作れない、

あるいは分解が進むことで脳内のアセチルコリンの量が減少すると、

記憶力や学習力、集中力の低下を招いてしまいます。

レモンバームには、脳内のアセチルコリン

分解する酵素アセチルコリンエステラーゼ)の働きを抑える効果があります。

そのため、レモンバームを摂取することで脳の海馬で

アセチルコリンエステラーゼ活性が抑えられ、

記憶力や学習力を改善する効果が期待できます。

脳は酸素を多く必要とする器官であるため、

酸化ストレスによる影響を受けやすくなっています。

また、酸素をスムーズに脳に届けるために、

脳の血管が健康で柔軟性に富んでおり、血流が正常に保たれることが重要です。

しかし、糖尿病や高脂血症などの生活習慣病や、

加齢とともに脳の血管が脆くなり、脳の細い血管に高い血圧がかかると、

血管が破れたり詰まったりします。

このようにして脳卒中脳梗塞が起こると、

脳は酸素や栄養が不足するために脳細胞が死んでしまい、

認知機能の低下や運動障害が生じることもあります。

そのため、高い抗酸化作用をもつビタミンやカロテノイド、

ポリフェノールの摂取が脳の健康維持には重要です。

レモンバームには、脳の虚血状態における脳細胞のストレスを軽減させ

細胞を保護するとともに、脳の海馬の酸化を抑え、

炎症を抑制する効果をもつことが分かっています。

脳の疾患として広く知られる認知症は、

最も発症割合の多いアルツハイマー認知症アルツハイマー病ともいう)において、

脳内に原因物質(アミロイドベータ)が溜まってしまうことで

神経細胞が障害され、認知機能の低下や記憶力の低下が起こります。

そのため、認知症を発症してしまうと生活に支障をきたすことから、

早期発見と予防対策が重要とされています。

レモンバームに含まれるロスマリン酸には、

認知症の原因(アルツハイマー病の原因であるアミロイドベータ)が

脳に溜まらないよう防ぐ働きがあるため、認知症の予防に繋がる可能性があります。

また、認知症では脳内の神経伝達物質であるアセチルコリンの減少が

認知機能や記憶力の低下を引き起こす原因となります。

レモンバームやその主成分であるロスマリン酸には、

アセチルコリンを分解する酵素アセチルコリンエステラーゼ)の

働きを抑えることで、脳の海馬のアセチルコリン量を増やすため、

認知症における認知機能や記憶力の低下を防ぐことが期待できます。

レモンバーム精油成分がイライラや興奮を落ち着かせます。

気分を鎮静させ、心を穏やかにし、抑うつ症を好転させます。

ヒステリーやパニック、神経の緊張による不眠などに効果があります。

レモンバームは消化を促す効果があります。

レモンバームの苦味成分が肝臓や胆嚢に作用し、消化吸収を助けます。

レモンバームティーは食後の摂取が良いとされています。

また、腸にガスがたまる不調にも良いとされています。

レモンバーム精油成分には緩和な発汗作用もあり、

風邪の症状の緩和に有効です。

風邪や流感、せきなどの感染症の優れた治療薬となります。

レモンバームは気管支の痙攣を静める効果も発揮し、

喘息や気管支炎にも効果があります。

レモンバームエキスを飲用することで、

酸化ストレスとDNA損傷の状況を顕著に改善することが実験結果が確認されています。

放射線科で働くスタッフを対象にレモンバームの浸出液を服用した

期間の前後で検査を行った実験では、服用期間の前後で血液中のカタラーゼ、

SOD酵素及びグルタチオンペルオキシダーゼのレベルが顕著に改善しました。

また、血液中のDNA損傷が抑えられ、過酸化脂質のレベルが

明らかに低下したことがわかりました。

抗菌、抗ウイルス作用があり、口唇ヘルペスに良いとされています。