40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

ハーブ療法 04 心の病 04 パッションフラワーを使用する

トケイソウトケイソウ属 Passiflora に分類される植物の総称で、

狭義には Passiflora caerulea といい、和名トケイソウは、

3つに分裂した雌しべが時計の長針、短針、秒針のように見え、

花びらが円形に並んで放射状に配置されて文字盤に見立てられての名前です。

英名 passion flower は「キリストの受難の花」の意味で、

イエズス会の宣教師らによってラテン語

flos passionis と呼ばれていたのを訳したものです。

16世紀、原産地である中南米に派遣された彼らは、

この花をかつてアッシジの聖フランチェスコが夢に見たという

「十字架上の花」と信じ、キリスト教の布教に利用したのです。

彼らによればこの植物はキリストの受難を象徴する形をしており、

花の子房柱は十字架、3つに分裂した雌蕊が釘、副冠は茨の冠、

5枚の花弁と萼は合わせて10人の使徒、巻きひげはムチ、

葉は槍であるなどと言われたのです。

1569年、スペイン人医師・モナルデスがペルーでパッションフラワーを発見し、

インディヘナ(先住民)の人々によるパッションフラワーの利用法を記録して

ヨーロッパへ持ち帰りました。

パッションフラワーの利用法をヨーロッパで紹介すると、

鎮静効果の高いハーブティーとしてすぐに普及しました。

また、メキシコのアステカインディアンから

パッションフラワーの用途について学んだ、

メキシコと中米を征服したスペイン人により、

その後ヨーロッパでも広く栽培されるようになりました。

1800年代中頃の南米のアメリカ先住民や奴隷の間では、

パッションフラワーの根の部分を強壮、

葉の部分を頭痛や打撲などの痛みを緩和するために使用しており、

この鎮静剤としての利用法が北アメリカにも紹介されています。

パッションフラワーの用途については、

ヨーロッパ、アメリカ、カナダにおいて200年以上に渡り記録されています。

ハーブ医療における長い歴史では、結腸、発疹、不眠症モルヒネ中毒、神経痛、

ノイローゼ、眼炎、痔核、発作などの研究が含まれています。

鎮痛作用については1897年に初めて臨床的に記録され、

1904年には鎮痛効果に関する初めての研究が発表され、

1980年代初頭には痙攣抑制作用、

不安緩和、高血圧における有効性が臨床的に確認されています。

ストレスの多い現代社会においては、

ストレスを緩和するハーブとして注目されています。

 

パッションフラワーの利用法

ハーブティー

パッションフラワーには強い鎮静効果があり、

神経の緊張や精神的な不安をやわらげてくれます。

中でも神経性の不眠症に効果があるといわれ、

寝つきの悪い方や途中で目が覚めてしまう方は、

ハーブティーを飲むとリラックスした気分が得られ、

自然と深い眠りにつくことができるようになります。

また、過度の緊張や精神上の不安から起こる過敏性腸症候群や神経痛のほか、

ストレス性の高血圧や頭痛、腹痛などにも効果を発揮します。

パッションフラワーは、あらゆる神経系の疾患に使用でき、

痙攣やひきつけなどをやわらげ、痛みを鎮めてくれる効果もあります。

ハーブティーに用いるのは葉や茎の部分で、

ハーブティーにすると草木の香りが広がり、深いくつろぎを与えてくれます。

味は癖がなくさらっとしているので、他のハーブとブレンドするのもおすすめです。