40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

玄米菜食 29 脳の毒を出す玄米食を核にした食事術 05 腸内細菌バランス

みなさんの腸内細菌の重さは1.0~1.5Kgもあり、

その種類は1000種類以上、その数は600~1000兆個の細菌がいます。

自分自身の体重の1Kg以上は細菌で出来ているとはおどろきです。

そしてお腹の中の約1000兆個もの細菌がは、大きく分けて、

善玉菌と悪玉菌と日和見菌が、24時間勢力争いを繰り広げているのです。

よく言われているのは、腸内細菌には、善玉菌」と「悪玉菌」があります。

健康な成人の腸内環境であれば、善玉菌20% 悪玉菌10% 日和見菌70%です。

この3番目の70%は「日和見菌」は、良い働きも悪い働きもする菌種です。

善玉菌が優勢だと良い働きをしますが、悪玉菌が優勢になると悪さをするものです。

といっても、優柔不断なのは日和見菌だけではなく、

善玉菌のなかには他の菌と作用し合うと悪さをするものいますし、

逆に悪玉菌でも状況次第で良いことをのも住んでいます。

さて、腸の解毒作用について申し上げます。

食べ物などに混入する有害物質(発がん物質、内分泌かく乱物質)は、

小腸で栄養素と共に吸収されてしまいます。

中でも油に溶ける物質(脂溶性物質)はタチが悪く、

拡散的に腸上皮細胞に入り込んできます。

しかし、腸上皮細胞には、解毒・排出機能が備わっています。

次のような手順で細胞に進入してきた有害物質を処理します。

 

(1)有害物質の検知

腸上皮細胞には様々な有害物質を検知するセンサー(受容体)が備わっています。

 

(2)解毒酵素の誘導

有害物質を検知すると、それに合わせて解毒酵素を誘導します。

 

(3)無毒化

誘導された解毒酵素が有害物質を無毒化します。

 

(4)細胞外への排出

無毒化された有害物質は、専用の排出口(トランスポーター)から

細胞外へと排出されます。

 

 

このような一連の解毒機構が、体の門番として腸に備わっています。

腸は有害物質に対する第一の砦なのです。

腸内には200種、100兆個以上の細菌がすんでおり、

我々の消化吸収の手助けをしてくれています。

なくてはならない腸内細菌ですが、中には、タンパク質を分解して

アンモニアやニトロソアミン、フェノール、インドールなど人体にとって

有害な物質を産生する細菌もいます。

有害物質を作る細菌だからといって、

「悪玉菌だ」というレッテルを貼ってはいけません。

我々の代謝の手助けをしてくれたり、他の細菌に栄養を提供しているのです。

一方でこれらの有害物質を代謝する細菌もすんでいます。

体内毒素を発生させるのもそれを解毒するのも腸内細菌ということです。

しかし、有害物質を作る細菌だけが偏って増えてしまったり、

有害物質を代謝する細菌だけが減ってしまうと、有害物質も増えて、

肝臓の負担が増大してしまいます。

大事なのは、細菌のバランスで、もちつもたれつのバランスを維持することが、

体内毒素を減らすことにつながります。

腸でつくられるガスがおならとして出ます。

腸内細菌が食べ物を分解するときに出すガスの多くは、

水素やメタンでほとんど臭いはありません。

腸内細菌バランスが乱れてアンモニア硫化水素

インドールなどのガスが偏ってでるとクサイおならになります。

おならの臭いは、腸内細菌バランスを映し出す鏡です。

普段よりクサイと思ったら、食生活を見直さなければなりません。